2.5次元俳優による初の地上波本格バラエティ Pが語る魅力は「常に全力を出し切る姿勢」

間近で見てきたPが語る「ろくマチ」メンバーの魅力

左から田中涼星、荒牧慶彦(上)、佐藤流司(下)、橋本祥平(上)、和田雅成(下)、梅津瑞樹(C)日本テレビ

メンバーを近くで見てきた鈴木Pに、各メンバーの魅力について聞いた。

「まっきー(荒牧)はとにかくまじめ。モチベーションが高いし、制作陣の期待に応えようと真剣に考えてくれている印象です。同時におちゃめなところもあって、同い年としてとても羨ましいです。共演者・スタッフ・ファン、全てに対して嘘がないところが魅力的ですね。

まーしー(和田)も、すごくまじめに『お笑いをしよう』と思ってくれている。同時に、周りにかなり気を使うタイプ。あの6人の中だとツッコミ役に回ることが多くて、表の仕切りがまっきーだとしたら、裏回しとしてスタッフの意図を掴んでくれています。

流司くんは、唯一完全に初めましてのメンバーなんです。彼らについて調べたり、詳しい人に聞く中で常に名前が挙がって、どうしても一緒にやってみたいと思って口説きに行きました。人見知りで、最初はちょっと壁がある印象だったけど、収録が始まってみると、とにかく才能にあふれている。自分のキャラをよくわかっていて『自分が今この場で言うべきこと』を最速で掴んで大声で言える。毎回爪痕を残していますね。

祥平くんは、あんな感じです(笑)。見てもらえばわかると思いますが。すごく変でおもしろいと思ってます。別の作品のリモートファンミーティングで、自分ひとりだけ小道具用意したり。なので、もっとはじけてほしいです!いちばん伸びしろがあるんじゃないかなと思っています。

涼星くんは、メンバーの中だと年下の方で、最初は緊張していたのか『自分なんかがいいんですか…』みたいな感じがあった。でも僕はめちゃくちゃポテンシャルがあると思ってます。大喜利やモノボケがすごくうまいんですよ。特技を生かしてほしいと思いつつ、まだ空回りしているときもありますが(笑)、徐々に手探りで掴んでいってます。あと、(収録を)すごく楽しんでくれていますね。

梅津くんは、とにかく変な人。バラエティに出て良いタイプの人間じゃない(笑)。完全に自分の世界を持っていて、誰にも何にも合わせないし、合わせなくていい。それが彼の魅力。制作陣が予想しているようなことをやらないというのは、すごく良いこと。その『ぶち壊す』姿勢が、より良い方向に進むといいなと思います。

バラエティは初めてなので、始める前はもっとメンバーがゲストに合わせる感じになってしまうかと懸念していたんですが、思った以上に委縮せず自分たちの魅力を出せているので安心しました。だからYouTubeメンバーシップで出している未公開コンテンツもどんどん増えていってます (笑)」

感覚が舞台の人だから、その瞬間に全力を出し切ってる


鈴木Pが思う2.5次元俳優の強みは「全力を出し切る」ところだという。

「テレビだと『編集されるからいいや』という考え方になりがちだと思うんですが、彼らはこっちが編集するからと伝えていても、ひとつひとつその瞬間に全力を出し切ってるんですよね。おそらく感覚が舞台の人だから、ナマを大事にするんでしょうね。だからこそ等身大の魅力が伝わるのかなと思っています。『カミシモ』も一発撮りのドラマだったので、彼らのナマの強さに驚かされました」

鈴木Pは異動で「ろくマチ」の現場からは離れることになったが、「カミシモ」続編をはじめ、2.5次元俳優とは今後も作品を作っていきたいと語る。

「彼らの『2.5次元俳優』という肩書が、今よりもっともっと魅力のある強い肩書になったらいいなと思います。2.5次元俳優と言えば「あのお芝居が上手な方々!」みたいな。日本だけじゃなく、海外にももっと知れ渡ってほしい。そのためには、今以上に露出を増やしていろんなことに挑戦していかないといけないと思うし、そんなマルチなプレイヤーになった彼らとまた一緒に、老若男女問わず愛されるような物語を作れたらと思います」