コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、引きこもりの女性が人気者の男の子に告白するまでの葛藤を描いた『好きな人のためなら変われるかもしれない女の子の話』をピックアップ。6月8日にTwitterで同作が公開されると、瞬く間に合計3万以上のいいねが集まり、「お姉様最高」「共感しまくって泣いた」「私の話かと思った」「この子たち幸せになって欲しい」など、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、作者の千景さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
奥本家の長女・詩織は24歳。定職に就かず1日中自室に引きこもり、家族をふくめ、ほとんど人と接触しない生活を送っていた。そんなある日、弟の千早(モテ系大学生)の帰宅にあわせ、珍しく部屋から出た詩織。実は弟の幼馴染・泉のことが気になっていて、探りを入れたかったのだ。
詩織は幼い頃から他人との会話や社会生活を送ることが苦手で、しんどいことがあるとすぐに泣いてしまうという悩みを持っていた。家族や周りの人間からそんな自分の気質を理解されず苦しんでいた中、唯一彼女を受け入れ、本当の意味で理解し、励ましてくれたのが泉だった。そういった経緯から、泉への想いを長年募らせていた詩織。
「泉との思い出を宝物に息をしている」と言う詩織に対し、千早が「泉に告ったら?」と提案する。詩織は初め「無理に決まってる、絶対フラれる」と拒否するが、千早の「俺も姉ちゃんはフラれると思う。でも何か変わるかも」という言葉に後押しされ、自分を変えるために、勇気を振り絞って泉に想いを伝えることを決意。これまで積極的に関わることをしてこなかった詩織は当然フラれてしまうのだが、誠実に頭を下げる泉の姿を見て、改めて「誰にも渡したくない」と自分の気持ちを再確認する。
周りと同じように社会生活を送ることが出来ず、他人の言動や感情に過敏に反応して、すぐに泣いてしまう。いわゆる“HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)”の気質を持つ詩織の純粋な恋の物語は、同じように生きづらさを感じている女性の心へダイレクトに刺さり、Twitterで9回(+おまけ1回)に分け投稿された際のリアクション数を合算すると、いいねが3万件以上、2700回以上リツイートされ、大きな話題を呼んだ。
今回、今作の作者である千景さんに、創作の背景やキャラクターについて話を伺った。
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