俳優の杏が7月7日、都内で開催された「Immersive Museum」内覧会に出席。フランスの画家・モネの作品の中で最も好きなものについて語った。
幼稚園時代から絵を描くのが好きだったという杏は「フランスにもモデルとして行っていたので、ニューヨーク、ミラノなどの美術館や、その他にも仕事で行く先々に美術館があれば見に行くという形にして親しんでおりました」と言い、続けて「(アートは)時間があれば見に行きたいなって思います。『心の栄養』みたいな感じです」と例えた。
そんな杏が、フランスの画家・モネの作品の中で一番好きなものを問われると「一番っていうとすごく迷うんですけど…」と困惑しつつ、「『睡蓮』です」と回答。「フランスのジヴェルニーという場所に、実際に橋のかかった池があって、十年以上前にバスに乗って見に行った思い出があります」と振り返った。
また、アートに対する考え方については「アートって大人の嗜みのような印象がどうしてもありますよね」と前置きをし、「未就学児の子どもたちをいろいろな美術館に連れて行ったんですけど、すごく難しそうな仏像の特集でも何かしらキャッチするので、『何も分からないからつまらない』という答えは意外とないんです」と語る。
さらに、「大人向けの本や映画を見せても、それなりに得るものはあると思うので、解説はしてあげるけど『これはいいでしょ。きれいでしょ』とは言わないようにして、『どう感じるのかな』って見守りたいなと思いますね」と口にした。
最後に、美術館の利点について「最近は酷暑なので、外でいい刺激を与えてあげたいって思ってもなかなか難しいですよね。以前、子どもたちをミュージアムに連れて行ったときに感じたんですけど、親もリラックスして気兼ねなく没入できて、子どもたちが多少歩いてもどこかに行ってしまうことがないので安全ですね」と話していた。
◆取材・文=大野代樹