<オクトー>飯豊まりえ“朱梨”が真実を見抜く 実在の理論に基づく設定も斬新

2022/07/08 12:26 配信

ドラマ レビュー

「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」第1話より(C)ytv

飯豊まりえ浅香航大が出演するドラマ「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)の初回が7月7日に放送された。飯豊演じる変わり者刑事・心野朱梨が関係者の感情を読み取ることで真相を暴いていくストーリーで、初回は若い男女の心中未遂事件。真実を読みとろうと集中する朱梨の強いまなざしが印象的な立ち上がりだ。(以下、ネタバレを含みます)

取調室で“感情の色”をスケッチ


同ドラマは、飯豊演じる人の“感情の色”が見える変わり者の女性刑事・朱梨が、浅香演じる“感情見え見え”のエリート崩れ刑事・風早涼とバディを組んで、感情をキーワードに凶悪事件の深層に迫る新感覚の刑事サスペンス。

初回で扱われたのは、18歳の少女・宇野渕咲子(本田望結)の起こした飛び降り事件。一緒に飛び降りた男性が死亡した一方で、咲子は軽傷。飛び降りる直前、2人は「#数分後に死ぬカップル」のハッシュタグ付きでSNS動画に動画を投稿しており、風早たちは巧妙に仕組まれた咲子による殺人ではないかと疑い、任意の聴取を開始した。

その聴取に同席した朱梨は、咲子の顔を見ながらひたすらスケッチブックにパステルで色を塗っていく。やがてスケッチブックはオレンジ色で塗り尽くされ、朱梨はオレンジ色が表す“期待”の感情の意味を探り始める。

実在の理論をベースに特殊能力を描く


“感情の色が見える”という特殊能力を持った女性刑事の物語、そのベースにあるのはアメリカの心理学者ロバート・プルチックが1980年に提唱した理論だ。