矢島模型店に入った璃子の姿を見て、店主(田中要次)とバイトのちえみ(石川恵里加)が「おかわりっすか!」「おかわりは奇跡だ」と、目をキラキラ輝かせて大喜びする姿がなんとも愛おしい。ちえみは璃子のことを「ザク姉」と呼び、璃子の手を店主とそれぞれ手に取り店内に招き入れた。
そこで璃子が出会ったプラモデルは、ニッサンの国産スポーツカー「GT-R」。パッケージを「ご開帳」すると、ザクの時とは比べ物にならないくらい小さくて細かいパーツに、璃子は一瞬やる気を失う。「プラモデルは挫折の乗り越え方を教えてくれる」。そう店主に言われた璃子は、やる気スイッチを押し、パーツに向かい合った。
パーツを切り取る過程ですら、小さすぎるパーツが璃子を苦しめる。投げ出しそうになる璃子に、「今回だけだぞ」と何度も念押しして、手伝う店主の姿がなぜだかかわいらしい。だけど頑張って組み立てたエンジンなどが車体パーツを取り付けると見えなくなることにがっかりする璃子。店主の「見えない内臓にも魂を注ぎこむ。それがこのスケールモデルの醍醐味だ」の言葉に、プラモデルの奥深さを痛感する璃子だった。
このことがきっかけで生まれた企画は、スポーツカーを解体しパーツに触れることができる体感イベント。プレゼンに参加した璃子は、企業側から着眼点について問われると、車のプラモデルを制作したことを、堂々と話し始める。この企画を始動する時とはうってかわり、胸を張り自信満々にプレゼンする姿に成長がうかがえた。
放送直後からTwitterでは「かわいい」「与田ちゃんしか勝たん」などの盛り上がりはもちろん、「#量産型リコ」以外にもプラモデルを開ける時のセリフ「#ご開帳」や、プラモデルが完成した時の「#ギブバース」のハッシュタグもにぎわった。また店主のセリフ「プラモデルは挫折の乗り越え方を教えてくれる」や「(好きの)きっかけを探してる時、好きはすでに走り出してる」などの言葉にも「いいこと言うな」と共感の言葉も巻き起こった。
また、見逃せないのがエンディング。LINKL PLANET(リンクルプラネット)が歌うエンディング曲「ツクッテクミタテテ」に合わせて、矢島模型店の作業場で店主とちえみ、そして璃子の3人がわちゃわちゃしてる映像がとても楽しそうで微笑ましい。
次回3話では、璃子がさらに先輩らしく成長。予告映像での璃子の姿が頼もしく見える。そして次回のプラモデル作りはあのエヴァンゲリオンに、後輩の高木が挑戦する。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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