――勝手に飛んで行ったんですか!?(笑)
はい(笑)。私は何もやっていないんですよ。前野さんが勝手にきて、飛んで、波がさらって、終わったらみんな笑っている、そんな撮影でした。もう寒くなってきた時期の海だったので、役者魂にただただ感動していました。本当にすごかったです!
――さすがですね(笑)。他に印象に残っているシーンはありますか?
全体を通して言うと、とにかく銚子の街が素晴らしい、の一言に尽きますね。どこを切り取っても美しく画になる所で、その風景一つ一つがすてきな街でした。その中に駅伝をする高校生たちがいて、あの白い体操着姿というのが、もはや現実のものではないというか、ファンタジーのような白さを放っている。何か唯一無二な感覚がありました。
――植田さんも体操着で走ってみたいと思いましたか?
いやあ…私は絶対に走っちゃ駄目な人です。
――それはなぜですか?(笑)
私は走り方が変なので(笑)。ミュージックビデオでも走っているものがありますけど、あれで絶対に走っちゃ駄目だなと思いました。
――あ、「心と体」ですね(笑)。
あー! タイトル言わないでください…(笑)。私の走りって何であんなにバタバタしているんだろうって…悩みました。今回、私が走るシーンがなくて良かったです!
――分からないですよ。来年あたり「トモシビ2」があったら、もしかしたら…?
いやいや駄目です! キミエは絶対に走れませんってお断りしましょう(笑)。でも、私はダメですけど、キミエ本人はすごく格好良く走れるかもしれませんね。それでも監督を説得しますけど(笑)。
――劇中歌の「まわりくるもの」は最初からこれ!と決めていたのですか?
「まわりくるもの」に関しては、昨年7月に赤坂BLITZで行った私のライブ「PALPABLE! BUBBLE! LIVE! -SUMMER 2016-」を監督が見に来てくださっていて、そのときに「まわりくるもの」を聴いてくださって、「この映画のために作ったような曲ですね、映画にピッタリです!」と仰ってくださったんです。
その後「ぜひ映画の中でもこれを歌ってもらえませんか」って言っていただいて、うれしいなと思いながら歌わせていただきました。
私自身の歌でも、故郷を思った曲や場所を歌った曲ってほぼなくて、その中で「まわりくるもの」は、唯一大切な場所を思って作った曲なので、ある意味この作品とリンクしていたのかなと思います。
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