映画「犯罪都市」やドラマ「クライムパズル」などでカリスマあふれるシリアスなイメージが強い演技派俳優・ユン・ゲサンが、ファンタジーラブコメ「キス・シックス・センス」でスイートでセクシーな“大人の男”の魅力を発散させている。
本作は、唇に相手の体の一部分が触れると、その人の未来が見えてしまうキャリアウーマンが、犬猿の仲の上司とアクシデントでキスしてしまったことから始まる、一筋縄ではいかない恋愛模様を描くラブファンタジードラマ。ディズニープラスの「スター」ブランドで、6月29日より独占配信中だ。
ユン・ゲサンは優れた五感のおかげで広告界で大成功を納めているがセンシティブすぎて部下たちからは嫌われるチャ・ミヌ役、共に主演をつとめるのは「愛の不時着」(2019~2020年)で主人公の婚約者であるツンデレ令嬢を好演したソ・ジヘ。
2人の共演は、2004年のドラマ「兄嫁は19歳」以来。「兄嫁~」では双子の兄妹だったが、今回は恋愛関係。久々の再会となったが、スグに親しい間柄に戻って、何度もあったキスシーンも負担にならなかった、とユン・ゲサンはインタビューで語り、一方、ソ・ジヘも「2人のケミ(相性)は120%だった」と言うほど、良い雰囲気で撮影は行われた。
大手広告代理店勤務のイェスル(ソ・ジヘ)には、唇に相手の体の一部が触れると、その人の未来の一場面が見えてしまうという秘密がある。そのために、キスで恋人とのアンハッピーな未来を見てしまい別れる、といったことが続き、この数年は恋愛から遠ざかって仕事に没頭している。
そんなある日、彼女にいつもキツく当たる上司・ミヌ(ユン・ゲサン)とアクシデントでキス。見えた将来はベッドで激しく愛し合う2人の姿…。彼女は、大キライな男とラブラブなんて何かの間違いだと思おうとするが、見た未来は今まで外れたことがないのだった。
それをきっかけに急接近する2人だが、そこにイェスルの元カレの映画監督・ピリョ(キム・ジソク)がヨリを戻したいと現れる。おまけに、ミヌの幼なじみで彼に片思い中の女優・ジヨン(イ・ジュヨン)も絡んできて、やっかいな四角関係に…。
恋の行方ももちろん気になるが、広告業界を垣間見れる楽しさやサスペンス要素もあり、もりだくさんなジャンルミックス作品となっている。
タイトル通り、作品中、キスシーンはこれでもか状態で出てくる。ユン・ゲサンいわく「撮影現場に行って、あいさつしたらスグ唇をつける、ってぐらい多くキスした。キスしまくるから唇をくっつけたままいたこともあった」そうだ。
イェスルが初めてミヌとキスしたのはアクシデントだったが、犬猿の仲だった2人の関係が変わるきっかけとなる重要なシーン。時空間が歪むようなファンタジックな演出とイェスルのスローモーションに続いて、彼女が見た2人の未来の描写は激しく、静と動のコントラストがとても印象的。カバンを投げ捨て、植木鉢が割れてもおかまいなしで、何度もキスを交わし愛し合う2人の姿がフラッシュバックで映し出され、官能的な雰囲気にドキドキしてしまう。この未来の一場面は、その後も何度も出てくるが、そのたびに刺激される。
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