コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、孫と祖母とのお菓子をめぐる“攻防”を描いたしまださんの漫画「頑固ばあさまをわからせる孫」。孫がお菓子を使って、頑固者である祖母を懐柔する…というストーリーだ。5月25日に投稿された第1話のツイートには、3.7万いいねを超える反響が集まり、「完全にプロ」「恐ろしい子(笑)」などと孫の行動に対する反応も相次いだ。作者のしまださんに話を伺い、創作の裏側などを語ってもらった。
田舎の祖母の家に預けられることになった孫。祖母は孫の父(=祖母にとっての婿)と都会のことを嫌っており、つれない反応を見せる。おみやげとしてお菓子を渡しても、祖母は「子どもとものを使って懐に入ろうとする…」などと嫌味を言うが、お菓子を口にすると態度が一変!「うんめえー!」と叫び、かたい表情も崩れてしまう。
孫は、祖母がおみやげ好きな“スイーツばあさま”であることを知っており、家族に対しても祖母の家に預けられることを立候補していたようだ。
「あたしは死ぬまで2人の結婚を認めないよ」という祖母をお菓子で“懐柔”し、家族の確執を取り除くことはできるのか…。孫と祖母による、お菓子をめぐる“攻防”が描かれていく。
――「頑固ばあさまをわからせる孫」について、創作のきっかけや思いをお教えください。また、同作は現時点で1.8万いいねを記録していますが、ここまでの反響について率直な感想をお聞かせください。
ツイッターに何か継続的かつ気楽に漫画をアップしたいなと思っていました。でも継続するなら自分の好きなものじゃないと続かないな、と思い、昔からお年寄りが好きだったのでおばあちゃんを描こうと思ったんです。
途中からはそれに加えて、自分の食べた大好きなお菓子のことも描き始めました。結果完全に私の趣味の漫画になったのですが、思った以上に色々なお方に読んでいただけて「なぜ?」と混乱しました(笑)。「私のように、おばあちゃんと漫画に描いたお菓子のことが好きな方々がいらっしゃるんだなあ」という答えに落ち着きました。
――おばあさん(ばあさま)がテーマの作品が多い印象ですが、このテーマで執筆する理由やきっかけはありますか。
前の質問とも答えが少しかぶってしまいますが、お年寄りが好きだからです。自分がおばあちゃん子だったのもあり、長い時間一緒にいました。私の祖父母が“デスジョーク”(自らの死をにおわせる冗談)をしょっちゅう言っていたので、そういう経験をもとにしています(笑)。色々なお年寄りの魅力が出せていたらいいなあ、と思いながら描いています。
――作品を通して、読者に伝えたいことはありますか?
お年寄りは一言でくくれない面白さがあり、お菓子はおいしい…ということが伝われば幸いです。
――最後に、応援してくれているファンや読者にメッセージがあればお願いします。
「元気が出た」「こういうお年寄りになりたい」などと言ってくださる方がいらして、とてもうれしいです。“HAPPY老後ライフ”を描いていくので、よかったら今後も見てください。まだ見ていないお方はぜひ読んでくださいますと幸いです。
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