アニメ「メイドインアビス 烈日の黄金郷」(毎週水曜日深夜1:05~、TOKYO MXほか)の第2話が7月13日に放送された。「メイドインアビス」は「WEBコミックガンマ」(竹書房)で連載中の、つくしあきひと原作によるダークファンタジーアドベンチャー。人類最後の秘境と呼ばれる大穴アビスに、偉大な探窟家だった母を追う探窟家見習いの少女リコと、謎の少年型ロボット・レグ、アビスの中で出会った“成れ果て”のナナチが挑む物語だ。(以下、ネタバレが含まれます)
昨今の深夜アニメで作画クオリティーが高いのは当たり前だが、本作は群を抜いていると言っていいだろう。原作の幻想風景を見事に視覚化した映像美は圧倒的で、Twitterには「相変わらずの劇場版クオリティー凄えな」「原作で見えなかったところまで映像に顕現してるの本当にすごい」「六層の世界、映像化すると凄まじい」といったコメントが続出。
また、初披露となったオープニングムービーには、「デキの良さにリピート不可避」「どうやって作ってんのかわからんほど映像綺麗だな」といった絶賛コメントが多数寄せられ、「ガンジャ隊の顛末を知ってるとOPから号泣」「今まで見てきたOPの中でダントツで残酷で美しくて鳥肌が止まらんかった」という原作読破ファンからの意味深なコメントも見受けられた。
深界六層への到着から始まった第2話「還らずの都」。深界六層におけるアビスの呪いは“人間性の喪失、または死”。そんな恐怖が走る場所であっても、リコの好奇心は止まらない。「この建物、何?」「何かの結晶でできてる…」と、興味津々で周囲を観察する。深界六層は、まるで大昔の街が化石になったかのような場所だった。
慎重に探窟を進めるリコたちは、少し先の岩山で原生生物ミゾウジャクの卵をゲットする。まずは茹で卵にしてみるが…。孵化直前だった卵の中身は茹で上げても活きが良く、ビクビクと動く。前半シーンで沸いたのはここだった。
天性の料理センスで茹で上げた卵の肉を巧みに調理していくリコ。ほどなくして「リコ玉 孵り焼き」が完成する。不気味にうごめく肉にドン引きし、恐る恐る口に運ぶナナチだったが、ひと口噛み締めると至福の表情に。抱き締めたくなるナナチの可愛さに、Twitterには「リピートしたくなる多幸感」「ガッツリ食うシーン可愛いすぎ。尻尾ふりふり」「美味しさで喜ぶナナチ可愛いねぇぇ!」などのコメントが溢れた。
深界六層に着いたことをリコの育った孤児院に伝えようと伝報船を飛ばすが、舞い上がってすぐ、伝報船は巨大な怪鳥のえじきになってしまう。しょんぼりするリコを慰め、一日の探窟を終えた3人は確保した洞穴で眠りにつく。
そして翌朝。起きたナナチは伝報船に包んだはずの絵がそばにあることに驚く。ついで目覚めたリコが、白笛“プルシュカ”がないことに声を上げる。置かれた絵には何かのサインが書かれており、寝ている間に何者かがこれを置き、プルシュカを盗んでいったことは明らかだった。
レグの嗅覚を頼りに追跡するが、その途中にはお尻にリコとナナチの毛が詰められた小動物の死骸が…。前半のほっこりムードを打ち消す後半のホラーな展開に、視聴者からも「可愛いさとやり口のギャップ」「えっぐ…」などの言葉が上がり始める。
得体の知れない置き土産に戦慄しつつも追跡を続ける3人は、やがて巨大な建物にたどり着く。その入口には例のサインがあり、遠くには3人を窺う謎の影。リコは肉壁のような内部を恐れずに進むが、突然開けた場所で異形の者たちと遭遇する…。
前半のワクドキ冒険劇から一転、後半は毒気をはらむホラーサスペンスという落差の激しい展開で物語が進行した第2話。リコたちの緩さと限りなくダークな世界観が同居する二面性は絶妙で、「度し難い面白さ」「可愛くてグロくて悲しくてワクワクして楽しくて、希望と絶望がある」「なんなんだよぉぉ…脳みそかきまわされるぅぅ」など、視聴者も様々に感情を揺さぶられたようだった。
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