――磯村さんにとって、この作品はどんな挑戦になりましたか。
磯村:やはりここまでハードな濡れ場は今回が初めてだったので、そこは俳優として大きな挑戦になったと思います。
――今後、ハードなシーンが求められる作品のオファーがきても躊躇なく受けられるのでは?
磯村:それはありますね!「いつでも脱げますよ」とアピールしておこうかな(笑)。というのは冗談ですが、確かに今回かなり精神的に強くなったような気がしますし、ひとつひとつ新しいことをクリアしていくことで俳優として成長できているのかもしれないという実感があったので、本作に参加できて本当に良かったなと思います。
――ちなみに作品選びに関して何かこだわりはありますか。
磯村:こだわりは特にないのですが、僕は脚本が全てだと思っているので、読んでみて“どれだけ自分に刺さるか”“どのぐらい刺激をもらえるか”“自分の感覚と似た要素が入っているか”といったことを考えてから決めることが多いです。もちろん最終的なジャッジは事務所の方とお話ししてからになりますが、入り口としては監督や役の大小というよりは、純粋に脚本を読んだときの印象を大事に判断するようにしています。
――来年には30歳を迎える磯村さんですが、作品を重ねるたびに大人の色気が増しているように感じます。“爽やかな色気”“落ち着いた色気”“危うい色気”など役によってご自身で色気について意識して演じている部分はありますか。
磯村:自分では“この役はこういう色気を出してやろう”みたいなことは全く意識していないです(笑)。そういう風に感じてくださっているのは、たぶん役に助けられているからなんじゃないかと。役柄によって自然と色気のようなものが引き出されているのかもしれませんね。
――磯村さんが思う“色気のある男性”と言えばどなたでしょうか。
磯村:ブラッド・ピットを見ると“あの色気はなんなんだ!”と圧倒されます(笑)。昔から変わらずカッコいいですよね。
――むしろ昔よりも今のほうが渋くて素敵になっていますよね。
磯村:熟成したワインのような、年齢を重ねないと出せない色気がありますよね。どんどん素敵になっていく姿を見ると憧れます。
――では最後の質問になりますが、俳優を続ける一番のモチベーションになっているものはなんですか。
磯村:本作のような“震えるほどおもしろい作品に出会える瞬間”を楽しみに俳優を続けているようなところはあります。脚本を読んで思わず“うわ〜!やべぇ!”と叫んでしまうような作品に出会えたときはモチベーションが上がるので、今後もそういう瞬間がたくさん訪れるように頑張りたいと思います。
取材・文=奥村百恵
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)