コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、作者の実体験をもとにした『腹を切って死のうとした話』をピックアップ。現在は夫とカナダで暮らす漫画家の武村沙紀さんが、“生きづらさ”と戦ってきた自身の半生を描いた今作。Twitterに投稿するやいなや5万件以上のいいねが集まり、「泣いてしまいました」「勇気をもらえました」「本当に救われました」など、同じ境遇や経験を持つ人たちからの反響が数多く寄せられた。この記事では、作者の武村さんにインタビューを行い、今作を描いたきっかけや、背景について語ってもらった。
「アパートの一室で私は切腹しようとした」――物語の冒頭、あまりに強い言葉のインパクトに驚き、一気に引き込まれる。
現在カナダ暮らしのエッセイ漫画をWebにて公開している武村沙紀さんは、実はつい数年前まで、普通の社会生活や経済活動をすることができない、いわゆる“生きづらさ”を抱えていた。人から受ける評価や社会的価値に支配され、自分を取り繕う癖がついたことで、思考と心が完全に分離してしまっていたという。そんな彼女が、社会の中で必死にもがき苦しみながらも前に進んでいく様子が、この作品の中には赤裸々に描かれている。
仕事を辞めて実家に引きこもった“うつ期”から、一念発起してカナダやインドに渡った“生まれ直し期”、好きなことを見つけ居場所を見つけた“現在”に至るまで、自問自答を繰り返しながら、さまざまな挑戦を重ねてきた武村さん。
一度はこの世から消えてしまおうとまで思い悩んでいたところから、どのようにして立ち直り、今に至ったのか。その過程を深く知るべく、今作を描いた経緯や、当時の心境、伝えたいことなどについて本人に語ってもらった。
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