「クリエイターズ・ファイル」#86 みやこダンスクラブ代表・杉尾モナハ美也子

ネイチャーアロマはどう踊るかは風次第


──ネイチャーアロマダンスはどのようなダンスなのですか?

「みやこダンスクラブオリジナルのダンスです。ルーツはカムナハラの精神にあります。若い頃はハワイが大好きで、それこそ毎月クオモフ島で行われるフラダンス大会に武者修行に行っていました。働いた給料は全部ハワイに費やしてた(笑)。そのうち、タヒチアンダンスに流れ、ベリーダンス、ラテン、サルサをへて、オリジナルのネイチャーアロマダンスにたどり着きました。ネイチャーアロマはどう踊るかは風次第。風が運んでくれた匂いをありのまま感じて嗅いで踊るのです。どんな匂いが漂ってくるかは風次第。気楽に、ゆるーく。私にはそれが合うように感じました」

彼女の明るく奔放なヒューマニティー、そして何よりカマウルマのヒューマニズムに共感する女性がとても多い理由がわかる取材だった撮影=高橋宗正/(C)クリエイターズ・ファイル

──自然の花や草などの香りを楽しみながら踊るということでしょうか?

「花や草だけが香りを発するわけではありません。それは勝手だと思います。ドブ川の匂いがすることもあるでしょう。自然の中にいれば、それはうんちの匂いだって漂ってくることもあります。でもそれだって自然の摂理の香りなんです。私はうんちは花や草などと同じアロマだと思っています」

──うんちの匂いもですか?

「遠くから本当に薄く薄く匂ってくるうんちの匂い、誰でも経験がありますよね?そんなとき、逃げるんじゃなくて鼻からゆっくり香りを吸い込んでみてください。自然と身体が踊り出すから。みんな生きてるんだって。風はいつでもそこに吹いています。当然、うんちの匂いがすることもあるんです。天国じゃなくても楽園じゃなくてもね」

──美也子さんにとって、他にはどんな匂いがアロマですか?

「サーファーの車の匂いアロマ、銀杏の薄いうんちみたいな匂いアロマ、雑居ビルのエレベーターのグレーの壁の布アロマ、修学旅行の旅館の廊下の赤だしの匂いアロマ、那覇空港のロビーの匂いアロマなど、たくさんありますよ」

パフォーマンス中の様子撮影=高橋宗正/(C)クリエイターズ・ファイル

──ご家族とは仲がいいですか?

「もちろんです。子どもというより友だち感覚です(笑)。長男の穂乗流も娘の歩季も私と一緒にダンスをするんですよ。おのおのが好きな時間を過ごしています」

長男の穂乗流(ホノル)さん、長女の歩季(ポキ)さんと過ごすかけがえのない時間はすべて太陽の贈り物だと美也子さんは言う撮影=高橋宗正/(C)クリエイターズ・ファイル

──今後の夢はありますか?

「うちのダンスクラブの戸崎カフラマキ千香と、梶川レキスサンダニム・ホクロマフ・ピットバーマン知子の2人がクオモフ島の大会で完全優勝してくれることです。まだ遠い話ですが(笑)」

──ありがとうございました。

「風が運んでくれた匂いをありのまま感じて嗅いで踊る」それがネイチャーアロマダンス撮影=高橋宗正/(C)クリエイターズ・ファイル

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