今田耕司、森泉、トリンドル玲奈が試食ゲストに ついに過酷な料理バトルを制するグランプリが決定<CHEF-1グランプリ2022>

2022/07/20 14:00 配信

バラエティー

「CHEF-1グランプリ2022」の全国大会の様子(C)CHEF-1グランプリ2022

1対1のタイマン勝負「農園バトル」


1回戦の「農園バトル」では、千葉にある農園を舞台に、各シェフが持参した地元産の魚介類と、畑で自ら収穫した野菜を組み合わせた“新たな料理”を、制限時間30分で作り上げていく。

おいしさはもちろんのこと、海と山の食材の“組み合わせの妙”も審査ポイント。対戦は、くじ引きで決められた2人ずつがA~Dブロックの4組に分かれ、1対1で料理バトルを行い、勝ち残った4人が準決勝に進出する。

青空の下農園に設置された特設キッチンは、設備の整った厨房とは違い、キャンプで使用するような屋外用の小さなテーブルにカセットコンロが設置された簡易的なもの。しかも屋外という不安定な環境下で、いかに完成度の高い料理を作り出すことができるのかも注目ポイントとなる。

それぞれのシェフが持ち味を出し切った同バトルでは、神田氏、田村氏両審査員とも「最後の最後まで本当に悩みました…」と審査は難航。わずかな差ながら、それぞれに“決め手”を放った4人のシェフが、準決勝へと進出する。

「Aブロック」志田竜児(神奈川)vs長瀬大樹(高知)


「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」で料理長を務める志田竜児シェフは、ジョエル・ロブションの愛したアカザエビとジャガイモを使い、屋外で作ったとは思えないような繊細な一品を作り上げていく。農園で採れた野菜からのインスピレーションもふんだんに盛り込み、自ら「愛と情熱」と称した一品には、審査員の神田裕行氏も「そうきましたか!」と驚く工夫が。

「この大会で負けたら料理人を引退」と背水の陣で挑むのは長瀬大樹シェフ。サバイバルラウンドでも見せた豪快で大胆な調理を披露し、地元・高知産ウナギと農園で採れたスパイスなどを組み合わせ、素材の魅力と味をふんだんに引き出す。審査員の田村亮介氏は「まさにこの農園でしかできない料理。この場所で食べるべきウナギに仕上がっています」と絶賛する。

「Bブロック」楠修二(京都)vs大原正雄(北海道)


楠修二シェフは、採れたばかりのししとうの葉で香りをまとわせた京都産アマダイを丁寧に調理。そのアマダイと新鮮な野菜、そして米を組み合わせてオリジナリティー溢れた料理を目指す。ししとうの辛味にも注意を配る楠シェフは、調理中に「ししとうの辛味が強すぎる」と分かると、キッチンから農園へダッシュ。改めてししとうを収穫し直してこだわりを見せる。

今が旬の北海道産キタムラサキウニを持参したのは大原正雄シェフ。薄くスライスしたジャガイモをミルフィーユ状に重ね、ウニの旨味を引き出したソースに仕上げていく。審査では神田氏が「過酷な環境ながら高いレベルで完成させ、全てが最新鋭のキッチンで作られたようなクオリティー」とコメント。大原シェフはホッと胸をなで下ろす。

「Cブロック」一之瀬愛衣(滋賀)vs砂山利治(石川)


滋賀産のビワマスに、鮮やかな紫色のナスなどを組み合わせて美しい一皿を仕上げたのは一之瀬愛衣シェフ。「この暑さに合わせて酸味のあるソースにします」と彩りも美しい一品へと作り上げる。「普段とは違うキッチン、さらに屋外という状況でも、豊富な食材をまとめあげるセンスが発揮されている」と審査員の田村氏も納得の表情を見せる。

砂山利治シェフは、石川産の岩牡蠣に、ズッキーニなどみずみずしい夏野菜を見事に組み合わせ、細部にまで趣向を凝らした料理で審査員をうならせる。

「Dブロック」山下泰史(福岡)vs鄭大羽(神奈川)


前回大会準優勝の山下泰史シェフが収穫してきたのは、農園を代表する野菜の一つでもあるアーティチョーク。この珍しい食材に、福岡産の天然車エビの濃厚なソース、さらにハーブのような香りと苦味のあるロメインレタスを組み合わせた夏にピッタリの一品を制限時間ギリギリで作り上げる。

一方、“モダンコリアン”という新発想の韓国料理ジャンルを開拓している鄭大羽シェフは、神奈川で取れたシイラをすり身にし、小田原名物カマボコのような練り物に。さらに農園で採れた野菜やスパイスを使い、韓国屋台料理・トップバーのエッセンスも織り交ぜて「いろいろな味わいのバランスを楽しめる料理」へと仕上げる。