陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長や仲間との絆を描く「テッパチ!」(毎週水曜夜10:00‐10:54フジテレビ系)に出演中の一ノ瀬颯。町田啓太演じる自衛官候補生の主人公・国生宙らが所属する第一班の中で、一匹狼で誰ともコミュニケーションを取らず、不気味なオーラを放つ武藤一哉を演じている。第2話のラストでは、武藤の過去に関する不穏なうわさが広まって、第一班にも衝撃が走った。
「第一班のメンバーのキャラクターはそれぞれ個性が強いのですが、その中でセリフがほとんどないというのは表現として難しかったです。どうしたら〝何を考えているのか分からないやつ〟として映るか、試行錯誤しながらやっていました。第3話(7月20日放送)では武藤の過去についてしっかりと描いていただいています。それによって第一班のメンバーたちとの関係性も変わってくるので、武藤にとっては大きな転換点だと思います。このような陰のある役を演じるのは初めての経験でしたし、自分とは結構懸け離れた役でもあったので作り込みがいがありました。ここまで髪を短くしたのも初めてですし、体も相当鍛えて挑んでいるので、自分の新しい一面が見せられていたらうれしいです」
自衛隊には、ボーイスカウトに入っていた小学生の頃から憧れを抱いていたそうだ。
「自衛隊の見学に行かせてもらったら、ビシッとしてる感じがすごくカッコ良くて。あと、この仕事を始める前ですが、数年前、自衛隊のヘリコプターに乗る体験に申し込んで行ったこともありました。すごく身近に感じたし、気持ちが高ぶりましたね。だから今回、役者として自衛官候補生を演じることができたのは千載一遇のチャンスというか。ドラマの題材としてもあまり聞いたことがなかったですし、実際の駐屯地での撮影や、自衛官の方に指導もしていただいているので、ちょっと夢がかなった感じがしましたね」
憧れといえば、役者として町田には特別な思いがあったという。
「町田さんが出演されているいろいろな作品を拝見してきましたが、所作はもちろん、もう、いるだけでカッコいいんです。SNSで俳優の方についてあまり言及することはないのですが、”『中学聖日記』(2018年TBS系)見終わった。町田さんカッコ良かった”みたいなことを書いたこともあるぐらいで。今回、最初に会ったときに、その思いを軽く告白しちゃいました(笑)。現場でもとても優しいですし、キャストやスタッフの皆さん、そして作品にも丁寧かつ真摯に向き合っていて、イメージにたがわないカッコいい方だなと、日々感じていました」
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