4月からテレビ東京系で放送中のアニメ「ジュエルペット」。そのヒロイン・紅玉りんこ役を声優初挑戦となる“モーニング娘。”の亀井絵里が熱演している。アフレコ収録後、亀井にインタビューを行い、収録が始まってから数カ月たった近況などを語ってもらった。
本作は、サンリオとセガトイズが共同開発した同名玩具のアニメ化作品。瞳が宝石になっている魔法の国の住人“ジュエルペット”のルビー(声・齋藤彩夏)と出会ったりんこが、行方不明になったジュエルペットの仲間捜しを手伝いながら成長していく姿を描いている。
――りんこを演じ始めてから半年がたちましたが、振り返っていかがですか?
毎回毎回緊張しているせいか、あっという間の半年間でした。でも、最近は共演者の皆さんの演技を本番中に落ち着いて聞けるようになりましたね。今までは自分のことで精いっぱいで、周りが見えていなかったんですけれど、皆さんの演技をきちんと聞けるようになって、あらためて自分はすごい人たちの中でやらせていただいているんだなって感じました。
――声優という仕事には慣れましたか?
最初は声だけで表現することが難しかったんですが、少しコツをつかめた気がします。りんこがよく言う「エーッ!」っていうセリフでは、叫ぶ前に思いっきりブレスをして、その叫び声に命を懸けるつもりでやると、しっくりくるようになるんだって分かってきました。最近では、そういった面白い声を出すのが楽しくなってきましたね。でも、今まで分からなかったことや、できなかったことがクリアできるようになると、「じゃあここはどうすればいいんだろう?」と新しい悩みが出てくるようになってしまって(苦笑)。あとは滑舌が課題ですね。大事な言葉のアクセントの付け方は、前よりも分かるようになったんですけれど、感情が入ると気持ちが先走っちゃって滑舌が悪くなってしまうんです。言いづらいところを台本にチェック入れたりして、気を付けるようにしてます。学校の宿題はやったとしても前日にやるタイプだったんですけれど(笑)、台本は頂いてからすぐにチェックして読み込んでいます。
――収録現場の雰囲気を教えて下さい。
皆さんとお話ができるようになりました! 初めのころは、アフレコ中に分からないことがあっても、そのまま時間が過ぎてしまっていたんですけれど、今は皆さんとお話できるようになったので、「あそこ大丈夫?」とか話し掛けてくださったり、自分も分からないところを聞けるようになりました。おかげで安心してマイクの前に立てています。特にルビー役の齋藤彩夏ちゃんは同い年で、仲良くなりました。“モーニング娘。”としてずっとグループで活動していたので、1人の仕事だと心細かったのですが、ほかの方としゃべれるようになったのですごいうれしいです。
――10月からりんこが実際に魔法を覚えて使うようになりましたが、りんこに変化はありましたか?
すごい重大な仕事をやるようになって、責任感が強くなったと思います。「うん」とか「はい」という短い言葉でも、前はオロオロしていたんですが、今は責任をもってしっかり返事をしていますね。前向きになって、魔法を使う瞬間の顔とかもキリっとしてて。周りの仲間から励ましの言葉をもらって、どんどん強くなっていくりんこが格好いいなって思います。背中を押してもらってできることってあると思うし、わたしもりんこに背中を押されることがあるんですよ。
――今後の展開で期待していることを教えて下さい。
りんことルビーがもっと深いきずなで結ばれればいいなと。最近はりんこが死んでしまうんじゃないかと思うくらい、危うくてドキドキするシーンがあるんですが、そういうときにルビーが必ず助けに来てくれるんです。りんこはルビーに振り回されっ放しなんですけれど、確実に2人の中は深まってきていますね。これから本当の家族みたいな感じになれればいいなと思います。あと、注目しているキャラクターはキング! キングって面白い声でしゃべるから、収録中も笑ってしまうんですけれど、キングの言っていることってすごい切ないんですよ。そのギャップが良くて、すごい格好いいのでぜひ皆さんも注目してほしいです。演じていく上では、りんこの王子様にあこがれている乙女な部分をもっと演じてみたいです。晃くんとディアンがりんこの取り合いをしている状態なので、そのモテモテな状態をもう少し味わっていたいなって(笑)。
――りんこはよく“白馬の王子様”を話題にしますが、亀井さんの“白馬の王子様”像は?
動きとかお肉に無駄がない感じ(笑)。すべてがスマートで、物事を有効に使う天才肌なイメージです。でも実際にそういう人がそばにいたら、自分の出来の悪さを感じて嫌だなぁって思っちゃいますけど(笑)。
(2)へ続く
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)