木村カエラ「saku saku」16年ぶりに一夜限りの復活「大切にしてきた場所にまた集まれることが何よりも幸せ」

「saku saku」で16年ぶりにMCを務めた木村カエラにインタビュー撮影:山田健史

木村カエラ、トミタ栞ら若手の女性モデル、アーティスト、タレントがMCを務め、2000年10月から16年半にわたって放送されたtvkの音楽情報バラエティー「saku saku」が、8月28日(日)にtvk開局50周年特別番組「saku saku 2022 ~復活の呪文 らえからむきとんせんぃゔいらし~」(夜11:00-11:55)として一夜限りの復活を果たす。今回の特番は、18歳でMCに抜てきされ(2003年3月31日~2006年3月31日)、その天真爛漫なキャラクターが世に広まり、アーティストデビューのきっかけにもなった木村が出演。“黒幕”こと菊谷宏樹ディレクターが操るパペット・白井ヴィンセントと、懐かしの屋根トークで当時と変わらない軽妙なやり取りを見せた。木村は、tvk開局50周年ソングに「Color Me feat.マヒトゥ・ザ・ピーポー」を提供している他、10月29日(土)に神奈川・ぴあアリーナMMで開催される「tvk・ぴあ 50th anniversary LIVE 2022~感謝のカタチ~」にも出演する。特番の収録を終えたばかりの木村と、抜群のトーク力と手腕で彼女の魅力を引き出した菊谷ディレクターの二人に、収録の感想や「saku saku」の思い出、当時の互いの印象などを振り返ってもらった。

16年ぶりの屋根の上「時が戻ったような感覚」


――木村さんがMCを“辞職”して16年、その後にゲスト出演もありましたが、久しぶりの「saku saku」はいかがでしたか?

木村:ゲストで出るのとはまた感覚が違って、屋根の上に座ったら全然ブランクを感じることもなく、当時と変わらない状態のまま出られた感じがしました。時が戻ったような感覚で。

菊谷D:とにかく楽しかったですね。「俺の青春が帰ってきた」みたいな。

木村:たしかに。お互いに年を取ってはいるんだけど、すごく楽しい時間でした。

――16年たってもお互いの変化はあまり感じないものですか。

菊谷D:カエラちゃんは全然変わってないですよ。さすがに16年たって、大人たちに揉まれて、こういう場でふてぶてしい態度を取らないようにはなりましたけど(笑)、根本的には何にも変わってないです。

木村:その通りだと思います(笑)。もちろん大人になっている部分もあるとは思うんですけど、根本的にはみんな変わっていないなと思いました。人間ってそう変わらないじゃないですか。

菊谷D:ちなみに俺は、小学校5年の時から全く変わってないです。11歳にして全盛期だったので。

――5年生ですでに完成していたんですね(笑)。菊谷さんは今でこそ表に出るお仕事もされていますが、当時はディレクターでありながら黒幕として番組に出演することをどう感じていたのでしょうか。

菊谷D:もともと表に出ていたわけじゃないし、表に出るとか出ないとかの感覚すら当時はよく分かっていなかったと思います。とにかく一生懸命に「なにか面白いことができないか」と思っていました。表に出るとか裏方だとか、そういうことよりも「この画面が面白ければそれでいい」という気持ちで毎日やっていて、それがいつの間にか、何年もやっている内になんとなく浸透して今に至っている、みたいな感じですかね。

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