誰が選ばれてもおかしくない激戦となった今回の実家訪問。必然、最後の3人と共にする時間は長くなるため、バチェロッテは苦渋の決断をしなければならない。その中で、尾崎の決断の支えになったのは長谷川母の言葉なのではないだろうか。家族がバラバラになる危機もあったという長谷川家。それでも母親が父親と一緒に居続けることを決めたのは「好きだから」。
何があっても乗り越えていける、相手を“好き”と思う気持ち。そんな自分の素直な感情に従った結果、尾崎がローズを渡したのはマクファーと長谷川だった。ジェイに何かが足りなかったわけじゃない。ただ、恋愛として“好き”だと思えるのがその2人だったのだろう。
ここで旅を終えることになったジェイ。でも彼の温かさは最後まで失われることはなかった。涙を流すことなく、ジェイは尾崎を抱きしめて「大丈夫だよ。私は大丈夫。美紀さんも大丈夫。絶対後ろを向かないで、前を向いて」と励ます。その力強い言葉は、電話越しに泣くジェイに彼の母親がかけたものと同じだった。
大きな愛情を受けて育ったジェイが、今度は同じだけの愛情を尾崎に注いだこの旅。最初は怖い印象を持たれやすいが、誰よりも思いやりのある彼に、尾崎だけじゃなく多くの視聴者が心惹かれた。尾崎と並んだ姿がまるで「『美女と野獣』のようだ」という声も。「この旅を通して、愛を人生の一部に加えていいとわかった」と語ったジェイ。“野獣”は愛を知り、さらに素敵な王子様となって次の旅に出る。まるで映画のような物語を見せてくれた彼に、Twitterでは「旅に参加してくれてありがとう」「ジェイデンの優しさと深い愛情に包まれた」と感謝の言葉が溢れた。
そして、同時に配信となった最終回直前のトークセッションにもジェイが参加。すでに尾崎がお別れした参加者たちとも久しぶりの再会を果たし、旅の中で結成された中道理央也(パーソナルトレーナー)、澤井一希(モデル)との“チームファイヤー”が集合した。「ファイヤ!チキチキボーン!」の掛け声で再会を喜び合う一同。
彼らだけじゃなく、参加者の間では至るところで不思議な友情が芽生えていたようだ。特にナイスタッグを組んだのは、阿部大輔(デザイナー)と雲母翔太(劇団員)。今回、阿部が“SENZUI"という芸名でラッパーをしていたことが明らかに。スタジオで尾崎への愛を込めたラップを披露すると、雲母はお得意のホラ貝で応戦した。
スタジオがカオスな状況になるほど、様々な個性と特技を持ったメンバーが集結した『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2。7月28日の夜10時から配信となるエピソード9では、ついに尾崎の運命の相手が決まる。また「アフターファイナルローズ」と称した、特別編のエピソード10も同時配信!長谷川か、マクファーか、どちらが尾崎と共にスタジオに現れるのか期待したい。
※尾崎美紀の「崎」は「たつさき」が正式表記
■文・苫とり子
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)