――十夢さんは気象予報士だけではなく、ファイナンシャル・プランニング技能士2級の国家資格、防災士資格も持ち、さらに「サンデー・ジャポン」(毎週日曜朝9:54-11:30、TBS系)でコメンテーターをやったり、「~癒・笑・涙・夢~夕焼け酒場」(毎週土曜夜6:00-6:30、BS-TBS)やCMではきたろうさんの横でお酒を飲んでいたり、仕事の幅がすごく広がりましたね。
十夢:そうですね、広がりました。ありがたいです。
――何かきっかけがあったんですか?
十夢:気象予報士は番組の企画で始まったんですけども、AKB48にはいろんなメンバーがいて、それぞれの良さがあって、その中で自分が何か突出してできるものって何だろうと考えた時に、何もないなって思って。何か一つ自分だけにしかない武器が欲しいなと思い、高校とか大学に通っていたので、勉強系でやってみようかなと思ったのがきっかけですね。気象予報士はまさかこんなに時間かかる(8度目で合格)なんて思わなかったですけど(笑)。
FPはそれこそ大学院を修了して気象予報士の勉強も終わって、いよいよ何もなく「自由にいろんなことができる!」ってなった時に、コロナ禍になってしまったんです。すごく暇になっちゃったけど、勉強の習慣はあったので、何かやらなきゃって思った時に、経済学部だったこともあって、お金の勉強してみようかなと思ってやりましたね。
防災士は、気象予報士さんで持っている人が結構いるので、「取ってみたら?」と勧められて取りました。
――グループ以外の活躍がすごくて、もしかしたらAKB48を卒業するんじゃないかなって。
十夢:いやいやいやいや、まだ頑張りますよ(笑)。でも、他の番組のスタジオとか行くとたまに言われるんですよ。「なんか武藤ちゃん、最近全然アイドルみたいな仕事してないけど卒業するの?」って。「まだいるのでAKB48よろしくお願いします」と言っています。
――そんな十夢さんの活躍をどう思っていますか?
小麟:すごいなって思います。しかも、ちゃんと勉強をしていますから。サンジャポに出る前とかもそうですし、例えばお天気だと「すごく暑いけどその仕組みをどうしたら分かりやすい言葉で伝えられるか」っていうのを、家ですごく考えていたり。そういう姿を見てすごいなって純粋に思いますね。
――世界遺産検定に挑戦したのは、十夢さんの活躍に刺激を受けたとか?
小麟:それはありましたね。やっぱり気象予報士の資格を取って、実際にお天気の番組に毎週出て、お仕事に結びつけていて、自分にしかない武器で活動の幅をグッっと広げている姿を見て、それってすごいなって思いました。私もメンバーとして活動の幅を広げるために何か資格を取りたいなと探した時に、自分の条件に合うのが世界遺産検定でした。
――姉妹としてではなく、アイドル・AKB48メンバーとして、お互いにどう思っているか教えてください。
小麟:私はそれこそ絶対に超えなきゃいけない存在というか。ずっと後ろから追いかけているままだったら、本当に「姉あっての妹の自分だよね」となっちゃうので。それは嫌なので、いつかは絶対に追いついて、追い越さないといけない目標というか存在だと思っています。それこそ(十夢が)いつ辞めちゃうか分からないから(笑)。
十夢:そうやってみんなで疑惑をかけてないでよ。やりづらいんだから(笑)。
小麟:姉がいる間に選抜に入って一緒に表題曲を歌いたいなとか、活動を姉妹でもそうですし、個人としてもそうですし、もっともっとできたらいいなとは思います。
十夢:(小麟が)昇格して最初に所属したのが私と同じ込山チームKで、武藤姉妹としてずっとやっていて、MCでも面白いねと言ってもらえるようになったりしたのは、すごくいいきっかけというか、良かったなとすごく思っています。だけど、ここからじゃないかなって思いますね。チームが離れて、より個人を見てもらえるようになると思うので、ここからが勝負だと思います。
個人的に気に入らないのは、私と仲良いメンバーと私よりいつの間にか仲良くなっている。そこは本当にちょっとどうにかしてほしいなって思うんですよね。もぎもぎ(茂木忍)とか、さっほー(岩立沙穂)とか、みーおん(向井地美音)とか…。
小麟:みんな大好き(笑)。
十夢:私の方が仲良かったはずなんだけどな…みたいな。最近そういうふうになっているので、そこはちょっと何とかしていただきたいなと。
小麟:これからも仲良くさせていただこうと思っています。
十夢:ははは(笑)。
――でも、お姉さんとして期待はされているんですよね?
十夢:もちろんです。ただ、やっぱり妹気質といいますか、先輩にすごくかわいがられるタイプだと思うので、チームAでもすごくうまくやっているというか、楽しそうな話もたくさん聞きますし。私はそういうのができなかったタイプなので、うらやましいなとは思いますね。
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