コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、柴犬のテツが主人公の作品『先住犬が新入りの犬に嫉妬する話』をピックアップ。作者のさく兵衛さんが2022年7月12日に同作をTwitterに投稿したところ、読者の予想を裏切る展開で「泣ける」と話題になり、5.3万以上(7月28日現在)の「いいね」が寄せられ反響を呼んでいる。この記事では、さく兵衛さんにインタビューを行い、創作のきっかけやお気に入りのシーンについてを語ってもらった。
飼い主・カオリのことを“最高の相棒”と思っている柴犬のテツ。ある日、カオリは家に新しい犬を連れてくる。テツは予想外の出来事に戸惑い、「私という犬がおりながら!」と憤るも、カオリは気に留めることなく新しい犬をかわいがる。そんなカオリの姿を見て「主人が新入りに篭絡されてしまった…!」と焦るテツ。自らのかわいさを思い知らせてやるしかないと感じたテツのアピールも虚しく、カオリはすぐにその場を離れてしまう。
「もしかして私はもう…お払い箱という事なのでは?」と拗ねるテツの前で、突然咳き込み、新入りの犬が嘔吐する。カオリはまだ気付いておらず、テツはこの状況に「こいつを放っておけば私の天下が」と一瞬頭をよぎるものの、次の瞬間には大声で吠え、カオリに知らせていた。
カオリは新入りの様子に気づくと、慌てて車を出し動物病院へ。医師に診てもらい、新入りを病院に1日預けることになったカオリは、帰りの車で、小さい頃にも泣いているとテツが自分のおもちゃを持ってきて慰めてくれたことをふと思い出し、「昔からキミは面倒見が良い奴だったよ」と呟く。
家に戻ったカオリは、テツの仏壇に「ただいま」と語りかける。実はテツが亡くなってからすでに3年が経っており、カオリはずっと天国にいるテツに話しかけているのだった。相変わらずキミがいなくて寂しい、と口に出すカオリを励ますかのように、コロッと転がるテツのおもちゃ。カオリはそっとおもちゃを手に取り、笑みをこぼす。テツがカオリのことを今でも“最高の相棒”と思っているように、カオリも同じ想いで「やっぱりキミは最高の相棒だよ」「ありがとう」と呟いた。
一見、“新入り”犬に対する先住犬のかわいい嫉妬を描いたほのぼの漫画かと思いきや、読者の予想を裏切る展開と切なくもあたたかいラストに涙する人が続出の同作。Twitter上では、「まさかの展開に涙が止まらない」「愛犬を思い出す」「犬飼いにクリーンヒット」など、読者からの感想コメントが続々と寄せられ、話題を集めている。
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