――では、友達になりたいと思う“おばけ”は?
城:僕は山彦(声:杉田智和)が好きです。反射する能力がめちゃくちゃ便利だなと思って。両手両足をグルグルさせて空も飛べるから、単純にあの能力が欲しいなと思います(笑)。
新垣:わかる。あの能力すごいもんね。
城:反射は誰かを守ることもできるから、いいなと思って。
新垣:山彦は同じものを返すだけだから、相手次第だしね。やったことがそのまま返ってくるみたいな感じで、何か深いよね。山彦は自分から攻撃したり仕掛けたりするわけではないから、私もすごくいいなって思います。
城:たしかに。
新垣:この映画のおばけは、みんな可愛いんですよね。だから、友達になりたいのはみんなですけど、やっぱり一番手懐けたらすごいのはジズリ(声:田中泯)かなと。ジズリと一緒にお酒を飲んで、人生の相談とかをしたいですよね。つまりお酒を酌み交わしてみたいのは、ジズリです(笑)。
――先ほどお話していたように、本作で山崎監督作品への出演は新垣さんが二度目、城さんが初となりますが、撮影中に監督からかけられた言葉や演出で印象的なものはありましたか?
城:僕はこれまで監督はモニターの前にいる印象があったのですが、山崎監督は自ら僕たちの方に来てくれて、すごく話しかけてくださるんですよ。あとは、「虫~!」と言いながらバッタを見せてくださったり(笑)。すごく明るくて楽しい現場だなと思いました。とにかく優しいので、緊張していてもすぐにほぐれて、とても過ごしやすかったです。
新垣:山崎監督は、年齢とか立場とか全然関係なく、ナチュラルに接して、コミュニケーションを取ってくださる方です。全く緊張しないと言いますか、一緒にいて気持ちよくお話できる方だなと。あと演出をされるときも、すごく簡潔かつポジティブに導いてくださるんですよ。「違う」みたいな否定する言葉を使わないで、「もっとこうなればいいな」といった感じです。監督のイメージしているテンションになるまで待ってくれるし、引っ張ってもくれる。常に私たち演者を応援してくださる印象です。
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