――本作はCGが多く、お芝居をする上で苦労したことも多かったのではないでしょうか?
城:そうですね。特に図鑑坊(声:釘宮理恵)とのやりとりのシーンは苦戦しました。現場では、図鑑坊の人形を使いながら「ここからこっちに移動して話したりするよ」といった感じの指示があるんですが、図鑑坊はとにかく小さくてよく動くので、みんなと目線を合わせるのが大変なんですよ。
新垣:そうそう、「目線の高さはこれくらいだよ」とかね。他のおばけたちはわりと距離があるので、「あの辺り」って指をさせば大体目線が合うんですけど、図鑑坊は狭い空間かつ隣にいるシーンが多いので、結構大変でした。ちなみに私は、CGとは関係ないのですが、グリーンバックでアクションをするシーンが結構あったので、それにすごく苦労したなと。ちょっと高いところから飛び降りるシーンで、子供たちはみんな平気そうなんですけど、私は大変で…。大人になるとちょっとした高さも怖いじゃないですか?だから、雲梯から自ら手を離さないといけないシーンでも、全然手が離せなくて…(笑)。
城:(笑)
新垣:やらなきゃと思っているのに、怖くて…。
――個人的に本作の美術や世界観の発想に胸が高鳴ったのですが、お二人は完成した映像を見て、どう感じましたか?
城:撮影中に想像していた景色を超えていて、その世界観に圧倒されました。たとえば、自宅に帰ってきた一樹が天井を見て「なんだ…これ!」と言うシーンは、思っていた以上にすごく動いてい更に圧倒されました。中でも一番驚いたのは、クライマックスのジズリ戦のシーンなので、ぜひ劇場で見ていただきたいです!
新垣:私は、迷い込んだ異世界の周りが全部崖になっているのですが、その崖の感じに驚きました。撮影中は実際に崖を目の当たりにしていたわけではないので、こんな絶壁の目前でみんなワイワイしてたんだとか、雲梯に掴まって空中を飛ぶシーンも、こんなところをぶら下がるだけで通ってたんだと…(笑)。さっき桧吏も言ってましたが、そういった景色がとにかくすごかったです。
あとはこれはCGではないのですが、瑤子先生のおばあちゃん家の中のセット。よく見るとすごくクセが強くて、映像で見て改めて驚きました。兵隊さんのカラクリ人形とかおっきい招きネコとか瑤子先生のおばあちゃんの趣味って不思議だなって(笑)。そういう世界観がやっぱり独特で印象に残っています。あそこにあんなものがあるって思いながら見るのも、すごく面白いなと思いました。
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