元乃木坂46・新内眞衣、言葉で伝える仕事に感じる難しさとやりがい「ラジオという場所で、私は“生きる”ことができた」【連載:Museの素顔 #11】

2022/07/29 16:00 配信

芸能一般 インタビュー 連載

夏には舞台にも出演。声を生かした“声優”の仕事にも興味津々


乃木坂時代から変わらず、ラジオのほか女優として舞台にも出演し、マルチに活躍撮影=岡田健

――乃木坂時代から舞台作品にも数多く出演されてきています。新内さんにとって“役者”というものは、どのようなスタンスで臨んでいますか?

すごく楽しんでいます。自分と違うものになれることってあまりないので。こういう時に自分に創作意欲があるんだと気付きます。何か一つの作品を、長い時間をかけて作り上げるっていうことは、もちろん大変なこともあるんですけど、やっぱり楽しいなと思いますね。そうやって作った作品が、ファンの方に「良かったよ」とか「この作品を知れて良かった」って言われると、やってよかったなぁと思いますね。

――今回の舞台「ON AIR~この音をキミに~」はどんな作品ですか? 新内さんが演じる役も教えてください。

とある町のラジオ局を舞台にした、すごく心温まるお話になっています。私が演じる谷山茜は町役場の職員なので、ラジオ局の人間ではないんですけど、室龍太さんが演じる主人公・桜木真がアグレッシブでパッションのある人なので、それに感化されて自分も動いていくという感じですね。

――谷山茜はどんなキャラクターですか?

茜は真に対して基本的に怒っている設定なので、室さんとも距離を縮めつつ、怒りたいなって思います(笑)。自分自身のキャラクターとはちょっと違いますが、そこに役を演じる醍醐味も感じますね。あと、私はノリツッコミなんて普段全然しないんですけど、茜はノリツッコミをしているんです(笑)。すごく難しいので、関西出身の室さんに伝授していただこうかなとは思います。噂によると、室さんはいつもノリツッコミをしているらしいので(笑)。

――ラジオ局が舞台ということで、やはりラジオとご縁がありますね。

そうですね。本当にありがたいなと思います。それこそ現役時代から見ていてくださったんだなって思いますね。始まるのがすごく楽しみです。

――今後、挑戦してみたいジャンルの仕事はありますか?

海外の映画やドラマの声優をやってみたいなと思っています。映画「SING/シング:ネクストステージ」をお仕事で観たときに、トレンディエンジェルの斎藤司さんがグンターの声をやられていて、素敵だなって思ったのがきっかけなんです。この間、「ストレンジャー・シングス シーズン4」(Netflixにて配信中)で声優をやらせていただいたんですが、本当に一言だけだったので、ちょっと欲が出てきちゃいました(笑)。一言だけなので、いろんなパターンを録ったんですけど、全編通してだったら、もっと心情的に声色がいろんな風に変わるだろうな、楽しそうだなって。特にディズニー系の作品は観るのも大好きなので、ぜひいつかやってみたいですね。

――ちなみに、ご自身の声についてはどういう印象を持っていますか?

最初は好きじゃなかったですね。アイドルっぽくないし、低いし。活動の中で、自分の声を聞く機会が多いじゃないですか。テレビやラジオで流れている自分の声もそうですし、歌声もそうですし。思っているのと全然違ってビックリするんですけど、ラジオを長くやっていると、「好き」と言ってくれる方が多くて。なので、今は私も好きになりました。でも、やっぱりアイドルとしては、もっと女性らしい、かわいい声がよかったです(笑)。落ち着いた声とは言っていただけるので、長所にしていこうかなとは思いますね。

――ナレーションのお仕事なども合いそうです。

いいなぁって私も思うんですけど、私、滑舌が悪いんですよね。レッスンも受けているんですが、タ行が苦手ということに気づきまして…。あと、以前ナレーションの仕事をさせていただいて思ったのが、すごく声を張らなきゃいけないんですが、それが結構難しかったんです。声色も結構変わりますし。でも、またチャンスがあったらやってみたいので、滑舌、頑張ります(笑)!