梶裕貴が思うネイチャードキュメンタリーの魅力とは?「映像だからこそ伝わってくる臨場感」

2022/07/29 20:18 配信

芸能一般 インタビュー

「プレデター:フェイスオフ」のナレーションを担当する梶裕貴

さまざまな野生動物の生態や雄大な自然を、人気声優陣のナレーションと共に紹介する番組を数多く放送しているナショナル ジオグラフィック。7月14日から毎週木曜20時より、「ワイルドネイチャー:プレデター・スペシャル」と題し、時に人間を襲う捕食者たちの生態に迫る、日本初放送のプログラムを3カ月に渡って放送する。

その中で、捕食者に襲われた人々のエピソードを再現したのが「プレデター:フェイスオフ」。本作のナレーションを「進撃の巨人」のエレン・イェーガー役などで知られる声優の梶裕貴が担当することが決定した。今回はナレーション収録直後の梶に、番組の感想などを聞いた。

――ナレーション収録の感想をお聞かせください。

「僕が担当させていただいた『プレデター:フェイスオフ』は、ヘビ、ワニ、クマという動物たちに迫った3話構成のプログラムで、ボリュームたっぷりの内容でした。人間にとっては、どこか脅威に感じてしまいがちな生き物たちの特集。いろんな意味で、すごく濃厚な映像が詰まっているな、というのを感じながらの収録でした」

――本作のナレーションを担当することに決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

「個人的にも大好きなナショジオさんのネイチャードキュメンタリーシリーズのナレーションを再び担当させていただけるということで、すごくうれしかったです。企画書をいただいた時には、まだ今回のシリーズがどんな内容なのかを知らない状態だったのですが、タイトルにある『プレデター』という文字を見て、『きっと穏やかじゃない内容だろうな』という予想はしていました(笑)。実際に映像を観てみると、想像以上に衝撃的!どちらかと言うと、僕はヘビやワニといった爬虫類系が苦手なので...ずっとソワソワしながら読み進めていくような感覚でした(笑)。でも、どんなジャンルからも学びを得られるのが、ナショジオのネイチャードキュメンタリーの素晴らしさ。今回も非常に勉強になりました。無意識に"人間に危害を加える凶暴な動物"という印象を持ってしまいがちな、ヘビやワニ、クマですが、でもそれは誤りで、彼らの元々の縄張り・生活圏に、人間が踏み込んでしまったがゆえの状況があったわけなんですね。それがわかってくると、ただ怖いとか危ないというだけの感情でいてはいけないんだなと思えてきたんです」

――梶さんがナショジオのネイチャードキュメンタリーが好きな理由は?

「学びがあることですかね。今回で言えば、苦手だと思っていた生き物たちについても知るべき事は沢山あるんだなと気づかされましたし。動物以外にも、僕は自然や遺跡なども好きなのですが、やはり"映像だからこそ伝わるもの"ってあるじゃないですか。ナショジオさんは、そんな映像力が圧倒的で。だからこそ、吹き替え版が活きてくると思うんですよね。今回もナレーションを担当させていただいたわけですが、テロップではなく、情報を音声として耳から取り入れることで、より映像の内容に集中できるというメリットがあるんじゃないかと。海外ドラマや映画の吹き替えと同じシステムというか。映像だけに意識を向けて、存分に楽しめるというのが大きいですね。ほかにも、穏やかな内容のプログラムに関しては、おうちでのリラックスタイムで流し見をしてみたりと、さまざまな楽しみ方ができるコンテンツだと感じています」

――ご自身の目で直に見てみたい野性動物の生態や歴史的建造物、考古学的遺物などはありますか?

「僕はハワイが大好きなので、島の成り立ちなど地理的な面や、そこで暮らす人々の文化といったものを、もっと深く知りたいです。そうやって新たな知識を得ると、次に訪れた時、さらに楽しめそうな気がしますしね。もちろん海外だけじゃなく、水族館や動物園、国内旅行などに出かける時にも、そのスポットとリンクしているエピソードで予習してから訪れると、より充実した時間を過ごせるんじゃないかと思いますね」

――番組をご覧になる視聴者にメッセージをお願いします。

「『プレデター:フェイスオフ』、非常に魅力的で勉強になる内容です。すごく生々しいリアルなエピソードが詰まっているので、ご視聴の際にはお気をつけください (笑)。ただ、その分、伝わってくる臨場感は凄まじいと思いますので、ご期待ください!きっと、観てよかったと思っていただける内容です。「どうしても怖い」という方も、どうぞ僕のナレーションを含めた音声に集中して体験されてみてください。それだけでも、伝わってくるもの、学べることが沢山あると思います」


取材・文=中村実香 撮影=皆藤健治

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