VTuberに扮したコスプレイヤー、こだわりは“特徴的な鎌の造形”「イベントが再開されたことが嬉しい」

バーチャルYouTuber・森カリオペ/照井るゐさん撮影:ソムタム田井

世界最大規模の造形フィギュアの祭典として知られる「ワンダーフェスティバル(略称:ワンフェス)」。その最新回に当たる「ワンダーフェスティバル2022[夏]」が、7月24日に幕張メッセにて開催。大勢のサブカルファンが集結し、会場は大盛り上がりとなった。本記事では、フロア内の各種出展ブースと並ぶもうひとつの見どころである“コスプレエリア”に注目。そちらで撮影した美麗レイヤーたちの写真を、インタビュー記事と併せて紹介していく。

会場を彩るレイヤー陣の衣装を見てみると、「ワンフェス」の主旨に合わせて“装飾品の造形”にこだわっていた参加者が多く、新旧さまざまなアニメ、ゲーム、コミックのキャラクターたちが一堂に集結。

その中のひとり、「アークナイツ」エイヤフィヤトラに扮していた希林まおはさんに“コスプレのこだわりポイント”を聞いたところ、「いつもはコスプレ用のウィッグを使っているんですけど、今回の衣装は水着なので、それに合わせて髪も重くない感じにしたくて。毛量少なめのファッション用ウィッグを使って、全体的に軽い雰囲気に仕上げてみました」とのこと。

また、バーチャルYouTuberの森カリオペに扮していた照井るゐさんは、特徴的な鎌の造形にこだわったそうで、ひさしぶりに参加した「ワンフェス」の感想を聞くと、「全盛期の盛り上がりを知っていると、まだ少し活気が足りないかな…という気もしますが、またこうしてイベントが再開されたことが嬉しいです」と話してくれた。

なお「ワンフェス」とは、プロ・アマチュアを問わず、製作者であれば誰でも造形物を出展・販売することができる大型イベントで、1984年にプレイベントが初開催。そこから徐々にサブカルファンの間で話題になり、1992年には造形メーカーの海洋堂が主催を引き継ぐことに。この度の「ワンフェス2022[夏]」でも、その精神は受け継がれていて、航空機、戦艦、鉄道車両などの模型から、特撮ヒーロー&アニメのキャラクターフィギュア、さらには武器や装飾品のレプリカといった、さまざまなアイテムが展示。近年では大手企業も多数参入している。

今回は各種出展ブースに加え、多彩なステージ企画を行うためのオフィシャルステージも設置。こちらでは豪華声優陣&アニソンシンガーによるライブや、人気アニメの制作陣によるトークショーなどが実施された。なお、次回の「ワンダーフェスティバル2023[冬]」は、2023年2月12日(日)に開催予定。

取材・文=ソムタム田井