――復帰後はしばらくさまざまな報道がされていましたが、中には「それ違うよ」みたいなものもあったのでは?
復帰の話が出た時から、基本的に取材というのはほぼほぼ受けないまま記事にされています。例えばですけど、そういう過程とか、いろいろ話し合いがあったとか、それは当たり前のことなので聞かなくても分かると思うんですけど、たまに勝手に日付が入っていたりとか(笑)。率直に言えば(報道は)どれもほぼ違っているなと思っていたんですけど、(書いた人も)そういうのが商売なので別にどうこう言うつもりはないです。記事になったことで現場に何か影響があったということはないですし、どうしようもないことなので。
――逆に大きなピンチを一つ乗り越えたことで、チームの絆が深まったみたいなことは?
どうですかねぇ。元々、そんなに…(笑)。前からですけど、あまりそういう意識をしないようにみんなでやっていますね。以前、アンジャッシュのお二人がうちの番組について取材を受けた時に話していたんですけど、「長い番組だけど続けようね」とか「チーム一体感になってやろうよ」とかっていうのを、あえて強制しない緩い感じでやっていって、でも「気が付いてみたら何十年もやっていたね」みたいなのがいいんじゃないかと。今回も「いろいろあったけど続いているね」みたいな。そういう緩い感じのところは良くも悪くもありますね。
渡部さんが自粛した時も「番組どうします?」みたいな話にはなったけど、「残さなきゃいけないんだ!」とか「やっぱりやめた方がいいんじゃないか」じゃなくて、「まぁ、なくなったらしょうがないし、続けるなら続けようよ」って感じでした。番組当初からそんな感じでやってきていますね。
今回のことで注目していただいて、いろいろ御意見もいただけるようになったので、番組内容についても何かしようかねとか、そういうきっかけにはなったかもしれないですね。
――番組が変わったことの一つに、渡部さん復帰のタイミングでTVerでの配信が始まりました。
実は、渡部さんの復帰とは関係ない時からやろうって話はあったんです。まだ渡部さんの復帰の話が出る前から、2022年の収録からやろうって決まっていたんです。そしたら復帰の話が出てきて、「じゃあ、そこからやりましょう」と後付けであのタイミングになったというだけで。「話を作っているだろう」と言われてしまうとは思うんですけど、タイミングは復帰に合わせる形になりましたが、元々TVerはやるつもりだったんです。
ただ、チバテレでは初めてのTVerということで、いろいろハードルが高いという部分もあって、ゲストさんの権利や納品体系、いろいろ検討しながら何カ月もかけてクリアしてきて、ようやくできるねというタイミングで復帰の話も出てきた。じゃあ、そこにしましょうかって。なので、実は今回の件とは切り離されているんですけど、たまたまタイミングとしては一緒になっちゃったっていう感じです。
本当は2022年1月(の放送)からやろうよって話だったんですけど、収録が前倒ししていることもあって撮り終わっていたので、2022年最初の収録に合わせたら、たまたまあのタイミングだったということです。
――TVerの反響はありますか?
この番組は全国的にネットしていますけど、これまで見てない方に見ていただいているなという感じで。番組スタッフでも東京の制作会社のスタッフとかは結構見ているみたいですね。特に今、東京ではテレビで見られないですし、アンジャッシュのお二人が八王子出身ということもあって、そういった形で見ている方がいるみたいです。統計的にも東京が多いと聞いているので、まあいろいろありましたが良かったかなと。
コンテンツとして作ったものがいろんな人に見てもらえる機会としてはありがたいので、3週遅れくらいで配信していますが、そういった中でも見ていただいている方が多くて、話題にしていただくことも多くて、“チバテレと言えば白黒アンジャッシュ”というところまでは何となく来たのかなということで、良かったかなと思っています。
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