イ・ジョンソク、除隊後初ドラマで魅せる演技力…“感情の変化”を繊細に表現<ビッグマウス>

2022/08/02 19:04 配信

ドラマ コラム

パク・チャンホ役のイ・ジョンソク(C)2022 Disney and related entities

2019年の「ロマンスは別冊付録」を最後に兵役に就き、2021年に除隊した俳優、イ・ジョンソクが「ビッグマウス」で3年ぶりにドラマに復帰。口だけ達者な三流弁護士が、闇の世界を支配する天才詐欺師としてなりきって巨大悪と戦う本作にて、主人公・パク・チャンホを見事に演じている。(以下、ネタバレがあります)

欲を出したせいで人生大転落


本作は、キャリアを一発逆転させようと引き受けた事件に巻き込まれ、濡れ衣を着せられた勝率10%以下の三流弁護士が、生き残るため、そして家族を守るために、稀代の天才詐欺師“ビッグマウス”になりすまして、事件の裏に隠された上流社会の巨大な陰謀を暴いていくクライムミステリー。

韓国のMBCで7月29日に放送がスタートし、同日よりディズニープラスの「スター」ブランドでも独占配信が開始された。

ジョンソクが演じるのは、主人公の弁護士・パク・チャンホ。妻の看護師・ミホ(イム・ユナ)とミホの父でチャンホの事務所の事務長でもあるギグァン(イ・ギヨン)の3人で暮らしている。チャンホの裁判での勝率は10%以下で生活は苦しく、ヤミ金にまで手を出している現状だ。

そんなダメ弁護士のチャンホに、市長からニュースをにぎわせている殺人事件の弁護の依頼が。事件の容疑者3人は市長の友人で、彼らから「無能で言うことをきく弁護士」を依頼されたのだと言う。一旦は断ろうとしたチャンホだったが、大金に心が動き請けることにする。

チャンホは、事件の真相が映っているドライブレコーダーの映像を手に入れる。お金に困っている彼は、事件の黒幕と思われる“ウジョン日報”の社長、コン・ジフンから口止め料をせしめようと彼に会いに行く。しかし、相手にされず追い返される。

そして、その映像を検事に渡すことにしたチャンホは会いに行く途中で事故を起こし、体内から麻薬が検出された、と逮捕されてしまう。当然、一度も麻薬などやったことはない。それどころか、事務所の壁や天井から覚えのない巨額の現金、麻薬、拳銃、ヤミ賭博の裏帳簿が発見され、チャンホは刑務所…それも最凶の重罪人だけが送られる無法地帯の施設に送られてしまう。

そして警察は、天才詐欺師で闇の世界の支配者“ビッグマウス”の正体がチャンホだった、と発表。チャンホを刑務所に送ったのはコン・ジフンだが、“ビッグマウス”に仕立てたのは誰なのか。チャンホは地獄の刑務所で生き抜くために“ビッグマウス”になりすまし、自分の人生を暗転させた犯人を探し、巨大な因縁の実態を暴き出していく。