高度な科学技術を駆使した武器を持つ、宇宙で最も危険な戦士・プレデターと人類の攻防を描く「プレデター」シリーズ。第1作が1987年に公開され、これまでクロスオーバー作品も含め全6作品が公開され、世界中でカルト的人気を誇っている。第1作では、「ターミネーター」(1984年)や「コマンドー」(1985年)、「ゴリラ」(1986年)などで既にアクション俳優として高い人気を得ていたアーノルド・シュワルツェネッガーが主演。同作には、後に「ザ・プレデター」(2018年公開)でメガホンを取ることになるシェーン・ブラック監督が出演していたこともファンの間では語り草だ。(以下、各作品のネタバレを含みます)
8月5日(金)からディズニープラスのコンテンツブランド「スター」で独占配信される最新作の「プレデター:ザ・プレイ」を視聴する準備として、あらためてこれまでの「プレデター」シリーズをおさらいする。
“シュワちゃん”の愛称で、日本でも知名度の高いシュワルツェネッガーが主演を務めた第1作の「プレデター」。アラン・ダッチ・シェイファー少佐(シュワルツェネッガー)率いる特殊コマンド部隊は、南米ジャングルで捕虜となった政府要人を救出しに向かうが、“見えない何者か”に襲撃されてしまう。
その相手こそが“プレデター”だった。人類よりも高くて驚異的な身体能力を持つプレデターに、隊員が次々に殺されていく。戦いながら、見えない敵への対処法を見つけようと画策するが、特に1作目だと見ている側もプレデターがどんな存在なのかが分かっていなかっただけに、恐怖心もかなり高かったのを覚えている。
第2作となる「プレデター2」は1990年に公開。舞台を南米ジャングルから1997年の近未来の米国ロサンゼルスに移して市街戦が繰り広げられる。40℃を超える異常気象を観測するロサンゼルスで、麻薬密売組織を追うロス市警のマイク・ハリガン警部補(ダニー・グローバー)が組織のアジトに踏み込むがギャング団は既に惨殺された後だった。しかも、敵の痕跡は一切なし。前作ではプレデターは最後の方まで謎のベールに包まれていた感があるが、今作では街が舞台ということもあって、プレデターの習性やキャラクターのようなものも分かる作品になっている。
公開順だと、次は2004年の「エイリアンVS.プレデター」となる。こちらはSF映画の2大モンスターの対決ということで、公開当時にも大きな話題となった。ある日、人工衛星が南極大陸で異常な熱の放射を観測。解析した結果、南極大陸の氷の下、600メートルのところに巨大な建造物が眠っていることが分かり、実業家・ウェイライドは世界中から考古学者や科学者を集めて、その熱源へと向かう。
古代文明のピラミッドを発見する代わりに、プレデターがエイリアンと戦い、戦士としての試練を受ける“儀式”に遭遇するという恐ろしい事態に直面してしまう。どちらが勝っても人類には恐怖でしかない状況にヒリヒリさせられる。
2007年には、その続編となる「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」も公開された。一体のプレデターからエイリアンの幼体である“チェストバスター”が生まれ、どちらの能力も併せ持つという“プレデリアン”へと成長。プレデター側も、エイリアンの駆逐を生業とするニュー・プレデターの“ザ・クリーナー”が現れるなど、前作よりも混沌とした内容の作品となっている。
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