2000年代は2大モンスターに楽しませてもらったが、2010年には「プレデターズ」が公開。主演は、「戦場のピアニスト」(2002年)や「キング・コング」(2005年)などに出演したエイドリアン・ブロディ。傭兵のロイス(ブロディ)は突然閃光に包まれ、気付くと上空から落下していた。
ギリギリでパラシュートが開き難を逃れたが、同じように落下してきた人間が他にもいて、スナイパー、暗殺集団のメンバー、死刑囚、ヤクザ、軍人など、ある意味、戦闘についてはプロフェッショナルと言える集団が形成された。その中の一人が、シリーズ1作目の事件でのプレデターの情報を持っていて、続編らしさというか、シリーズとしてのつながりを感じた。
そしてもう1作が、2018年に公開された「ザ・プレデター」。作品の舞台を“2018年”に設定しているので、時系列で言うと「プレデター」と「プレデター2」より後で、先に公開された「プレデターズ」よりは前の物語となる。
宇宙船が別の宇宙船から攻撃を受けて、地球に墜落してきた。ある少年が謎の装置を起動させると、その装置のシグナルを受信したプレデターが地球に降り立ち、人間を狩猟し始める。異種交配によって進化を遂げた究極のプレデター“アルティメット・プレデター”が登場し、戦闘シーンもパワーアップ、スケールアップしている。
「ヘリの所で」など、セリフや演出で過去作のオマージュ的なものも織り込まれているところは、第1作にホーキンス隊員で出演していたブラック監督だからこそ為せる技。下ネタトークが得意な個性的なキャラを演じていた人が30年ぐらいたって、シリーズの監督を務めるというのは縁があったからだと言える。
第1作の「プレデター」から、クロスオーバー作品を含む全6作品はディズニープラスで配信中なので、最新作「プレデター:ザ・プレイ」と併せて過去作品もぜひチェックしてもらいたい。
◆文=田中隆信
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