――「最後の〇〇」の収録も4回目ですが、いかがでしたか?
4回目は東京での収録でしたが、今回の職人さんたちもとても刺激的でした。こんな方がいるのだと驚きもあって、楽しかったです。
――相撲のお話はいかがでしたか?
日本の国技である相撲に関わる、“あるモノ”がなくなってしまうのかと。もう職人の方がいなくなってしまい、今残っているものでやっていることも知らず、考えさせられる部分がありました。お相撲さんは土俵に上がるまでさまざまな準備をして土俵に立っているということを知ることができるので、これから相撲の見方も変わるのではないかと思います。
――相撲にちなみ、草彅さんは「土俵際に立たされた」経験はありますか?
今ですね(笑)。上手にコメントを言わなくちゃいけないというプレッシャーが。「最後の〇〇」の面白くて深い感じを分かりやすくどう伝えるか、土俵際に立たされている感じです(笑)。改めてすごい番組だなと思います。
――炭焼き職人の方のお話では、印象に残った言葉はありましたか?
職人の方は感謝の気持ちを忘れずに、すごいモノを作られています。もっと天狗になっていいのではないかと思いますが、誰一人そういう人がいない。そういうところも職人さんに憧れます。皆さんの根底に流れている感謝の気持ちが共通している気がします。全部つながって自分がその仕事に就けていると口にされていて、自然の中で逆らわず、黙々と自分の作業を突き詰めている。そんなコメントを聞けたのが印象的です。
――炭焼き職人の木戸口さんは、第二の人生を炭焼きに懸けたという方でした。草なぎさんが第二の人生を送れるとしたら、やりたいことはありますか?
デニムを作ってみたいです。デニム職人としてオリジナルデニムを作り、ビンテージのような風合いが出せるよう作ってみたいなと思います。
――今からでもできそうですが。
いや、厳しいですね。モノづくりは関係性を築かなくてはいけないと思います。今からやるとしたら10年くらいかかりそうです。デニムの世界も厳しいと思うので、急に僕が行っても門前払いですよ。すぐに結果が現れるものじゃない。そういうところでコツコツやっている職人さんの姿が、皆さんにも何かヒントになるのではないかと思います。「最後の〇〇」は、人生のヒントになる番組だと思います。