次世代のアーティスト「にしな」のニューアルバム「1999」が7月27日にリリースされた。にしなは、Spotifyがその年に注目する次世代アーティスト応援プログラム「RADAR:Early Noise」に選出されるほか、「ケダモノのフレンズ」がネットでバズりTikToK weekly 20で1位にランクインするなど、10~20代から支持される注目アーティスト。「儚さと狂気」とも評される存在感のある音楽性を体現する、にしな本人が新アルバム「1999」と音楽活動への想いを語ってくれた。
――アルバム「1999」は、2021年4月「odds and ends」以来のセカンドアルバムになります。どんな思いを込めた作品でしょうか。
基本的には「何かを伝えたい」と思って楽曲を作ることをあまりしないので、込めた想いとは違ってきてしまうかもしれないのですが…。
戦争とかが起こる世の中で、もし本当にみんなが「明日世界が終わる」と信じたら、きっと、憎みいがみあうために時間を使うよりも、大切な人や好きなことののために時間を使うんじゃないかという、願いを込めてアルバムのタイトルにもなっている「1999」という曲は作りました。
――アルバムは2021年4月「odds and ends」以来のとなります。製作はどのような期間でしたか?
アルバム自体は、アルバムを作ろうと思って制作したというよりも、目の前のことをひとつずつ積み重ねていったらアルバムになったという感じです。また、自分は1998年の生まれなのですが、メジャーデビューしてから1年が経ち、自分の生まれ年に1を足して、「1998+1」で「1999」という意味もアルバムタイトルにはあります。
――「1999」収録曲の中でも思い入れの強い楽曲とその理由について聞かせてください。
どれも大切な曲ではあるのですが、「青藍遊泳」という曲は自分が活動する中、バンドやグループに所属していたこともあったのですが、自分1人で音楽をやっていこうと決めたタイミングで生まれた楽曲です。
仲間のみんなのことを忘れちゃうくらい、必死で、頑張りたいという想いが詰まっています。誰かにとっての門出のタイミングでそっと寄り添える歌になってくれたらいいなと思っています。
――YouTubeもにしなさんの特徴の一つだと思いました。動画の字幕にコード進行を入れている理由は?演奏、歌、サウンドクリエイト側への興味を持ってほしいという想いでしょうか?
活動を始めて、YouTubeで知って下さった方が増えたのもあり、YouTubeは大切にしている場所のひとつです。自分が元は弾き語りで活動していたのもあり、カバーしたいと思った時にコードが身近にあることはとても助かったので、その想いを大切にコードを記載していたりします。
――音楽をやることになったきっかけは?
小さい頃から音楽をやりたいと思っていたのですが、口に出すのが恥ずかしく、行動に移したのは高校の頃でした。きっかけは、幼なじみがレコード会社主催のレッスンオーディションに参加していて、その受講生募集をTwitterで知り、応募してみたことが始まりでした。
――アーティストを志したきっかけは?
子供の頃、テレビで歌う人を見てかっこいいなぁと憧れたことが最初のきっかけだと思います。
――作詞作曲を自ら行われていますが、いつ頃から続けておられるのでしょうか。
自分で音楽を始めた高校生の頃からです。
――にしなさんの世代は、どんなアーティストが憧れだったのでしょうか。
同世代のみんなが抱いていた憧れと一緒かは分かりませんが、私は感情を歌で表現できるアーティストに憧れを抱いてきました。
――コロナ禍の21年にメジャーデビュー、2年目で2枚目のアルバムと精力的に活動されています。にしなさんの音楽活動の原動力は?どういう想いが源泉にあるのでしょうか。
シンプルには、歌うことが好きです。また、デビューのタイミングがコロナ禍真っ只中だったのもあり、いろいろんなところに行けていないので、ライブをしたいという気持ちも強くあります。
――今後どのようなアーティストになっていきたいですか?
楽しく、長く、自分のペースで音楽を続けていけたらいいなと思っています。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)