女優の柴咲コウが、8月10日に都内で行われたマムート「山の日特別授業~氷河のある世界のために~」に登場した。
同イベントは、今年160周年を迎えた総合マウンテンブランドのマムートが3月より始動している「マムート160周年記念プロジェクト」の一環で、8月9日にスイス本社からリリースされた「マムート レスポンシビリティレポート(CSRレポート)」の発表と、「山の日特別授業」として富山県立立山カルデラ砂防博物館学芸員・公益社団法人日本山岳ガイド協会理事の飯田肇氏による氷河と気候変動に関する講義を実施。
柴咲は、小学4年生から6年生の25人のボーイスカウトの子どもたちと共に講義を受講。氷河ができるまでの過程や氷河から分かること、日本の氷河についてなど、時折、積極的に飯田氏に質問を投げながら興味津々な様子で前のめりに聴いていた。
また、飯田氏が持参した約1700年前に降った雪からできた氷河の氷に触れる一幕も。柴咲は氷をルーペで観察しながら「このつぶつぶが空気? へぇ~!」と感激したり、触ってみて「カチカチ!」と硬さに驚くなど、貴重な体験に感動しきり。
そんな中、氷からプチプチと音がしているのは、氷の中に閉じ込められていた千数百年前の空気が飛び出している音だと知った柴咲が、氷に耳を近づけてその音を聴きながら「お久しぶりでーす!」とユーモアあふれるコメントで会場を沸かせる場面も。
最後に、柴咲は「体験が伴うと忘れないですし、どうして重要なのかも覚えていられるので、本当に貴重な体験をさせていただきました。本当は(子どもたち)みんなが体験できたらよかったんですけど…。すみません、私がやらせていただきました(苦笑)」と告白。
さらに、「生きていると非日常が自然や山とか川だったりするんですけど、その非日常を持つために必要なことって日常を生きているとつい忘れがちになってしまうのですが、今まであるものを守っていくのはとても大切なことで続けていかなければならないなと思いました。そして、守り続けるということはいろいろな工夫が伴うから、とてもクリエイティブなことなのだなと強く感じることができました」と語った。
◆取材・文=原田健