日笠陽子、第一線で長く活躍できる秘訣は「時々息抜きに出掛けること」

日笠陽子 撮影:永田正雄

新キャストの木野は「以前からずっといたようななじみ方」


――そのアラス・ラムスの声を担当している木野日菜さんについての印象は?

日菜ちゃんとは別の作品でもご一緒させていただいたことがあります。赤ちゃんとかちびっ子の役を演じることが多い印象なので本人も幼い感じなのかと思いきや、めちゃくちゃ大人でした。年齢は若いけれど、精神年齢は私たちより大人なのでは?って思うことも多いですね。

(第2期のキャストとして)あえて迎え入れたというよりは、以前からずっといたようななじみ方ですね。

――第1期の頃は「いっぱいいっぱいだった」という日笠さんも、声優デビューから15周年を迎えられました。第一線に立ち続ける秘訣(ひけつ)は?

時々息抜きに出掛けることでしょうか。自然を浴びにいくと、急にやる気になってまた頑張ることができるんです。もちろん、この仕事が大好きだから続けてこられたんだと思います。

お芝居というものは本当に正解がないし、追求していくときりがないので、まったく終わらない仕事を続けている感じではありますが。もちろん苦しい時もありますけど、「はたらく魔王さま!!」のような作品に出会えて、みんな仲良くて大好きで…そうなるとポジティブな感情しかないですね。

笹塚にはお気に入りの店も


――「はたらく魔王さま!!」の舞台、渋谷区・笹塚にまつわる思い出はありますか?

笹塚にあるレコーディングスタジオに何年も通っていたので、歌を“歌い散らかして”、汗だくになって「お疲れ様でした」と言って帰って行く場所ですかね。

あとはお気に入りのコッペパンのお店があります。フカフカでおいしいんですよ。

――では最後に、第2期の見どころを日笠さんの視点からうかがえますでしょうか?

9年の時を経て、実際に勇者エミリアに戻れるのだろうかとドキドキしながら迎えた第2期ですけれど、第1期になかったアラス・ラムスの存在や、ちいちゃん(佐々木千穂/CV: 東山)の成長など、いろんな変化を楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

はたらく魔王さま!!」という作品の新たな1ページが刻まれていると思うので、ぜひ楽しんでいただきたいですね。

◆取材・文=原田和典

※記事内、逢坂良太の「逢」の字は「二点しんにょう」が正式表記