「オールザッツ漫才」が初のゴールデン進出、32年続くお笑い長寿番組の魅力とは

「カーネクストpresents オールザッツ漫才 真夏のゴールデンSP」が放送される(C)MBS

総勢18組の若手お笑い芸人がショートネタバトルを繰り広げる「カーネクストpresents オールザッツ漫才 真夏のゴールデンSP」が、8月17日(水)に放送される(夜8:00-9:57、MBS※関西ローカル/TVer、GYAO!、MBS動画イズムにて見逃し配信)。1990年から毎年放送されているお笑い長寿番組が初のゴールデンタイム進出。見どころをエンタメライターの苫とり子が解説する。

“お笑い界のパリコレ”?番組名物はネタバトル


関西の“年末風物詩”として知られる「オールザッツ漫才」は、毎年12月29日の深夜から約5時間にわたって、大阪・茶屋町のスタジオより生放送されている大型ネタ特番だ。

お茶の間を賑わしている人気芸人から、お笑い賞レース常連コンビ、テレビ初出演となる超新人まで、“今”を象徴するよしもと芸人が総出演。「この番組を見ていれば、今の関西の笑いが分かる」と言われ、熱烈なお笑いファンや業界人からも注目されてきた。

毎年変動は見られるが、基本的に番組は中堅芸人による「ネタ披露」と、若手芸人「ネタバトル」(主に「フットカットバトル」と呼ばれる)の二軸で構成されている。

特に番組名物となっている後者のネタバトルでは、オーディションを勝ち抜いた芸人たちが渾身のショートネタ(ピンネタ・漫才・コントなんでもあり!)を披露。観覧客によるスタジオ投票や、Twitterを用いた視聴者投票などで、獲得点数の多い芸人が準決勝、決勝と勝ち残っていき、最終的にその年の優勝者が選ばれる。

優勝したらブレイク必至と言われており、過去には、シャンプーハット、ケンドーコバヤシ、笑い飯、とろサーモン、ジャルジャル、藤崎マーケット、アインシュタイン、粗品(霜降り明星)、和牛、見取り図など、名だたる芸人たちを輩出。

様々な番組に出演が決まったり、この勢いにのって著名な賞レースで優勝、もしくはファイナリストに進出したりと、売れっ子芸人への足がかりとなっている。視聴者側もいち早く売れる芸人をチェックできるという意味では、“お笑い界のパリコレ”ともいえるかもしれない。

「オールザッツ漫才2021」のアインシュタイン(C)MBS