「一発逆転を狙うのは危険」イェール大学助教授・成田悠輔が日本経済の進むべき道を提言<初耳学>

2022/08/14 22:55 配信

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「日曜日の初耳学」に成田悠輔氏が2度目の登場! (C)MBS

8月14日に放送された「日曜日の初耳学」(MBS/TBS系)の「インタビュアー林修」に、米イェール大学助教授の成田悠輔氏が登場。林修を聞き役に、若者の政治参加や低迷する日本経済の今後について、天才ならではの自由な発想で意見を語った。

コーナー史上初、インタビュー2度目のオファー


成田氏は、東京大学経済学部を卒業後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。30歳で世界最高峰といわれる名門イェール大学の助教授に就任したという頭脳の持ち主だ。

今年4月に同番組に出演した際は、データに基づいた斬新かつ実効的な意見で林先生を「何一つ反論が出ない」と感服させ、動画配信サイトで公開された出演回の動画は再生回数300万回を突破。今回、「インタビュアー林修」初となる2度目のオファーで出演が実現した。

現代のありように合った選挙制度とは


そんな天才にまず林先生が斬り込んだのは、日本の選挙制度。先日行われた参議院選挙の投票率は52%と、平成以降では歴代4番目の低さ。中でも10~20代の投票率が特に低いことが話題になった。成田氏は「若者が選挙に行って政治参加しても、選挙結果を変えられないと思うんです」と言う。

その根拠は、日本の若年層人口が少ないから。60歳以上が4300万人なのに対し、18~30歳は1500万人。つまり、60歳以上の有権者の50%が投票すれば2150万票となり、30歳以下全員が投票しても単純な数だけでは及ばない。

成田氏は、若者の意見を政治に届ける一つのアイデアとして「“若者よ、選挙に行こう”キャンペーン」よりも実効性のある方法として「選挙権・被選挙権に“定年”や年齢条件を設ける」ことや、「“選挙区”を地域ではなく世代ごとにする」こと、「余命が長く、政治の影響を大きく受ける若者ほど一票の重みが増す選挙システム」など、新しい発想の選挙制度の議論をしてもいいのではないかと語った。

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