――終わったばかりですが、まずは感想を聞かせてください。
aya:今回の書籍は、運動をなかなか習慣化できない方に向けて作った本なので、今日参加された方の年齢層は落ち着いた方が多かったですね。実践もしていただきましたけども、無理なくやっていただけたみたいで良かったです。
田辺:ayaさんや私のように普段から運動をしていると、“お尻を締める”ということは常に意識していることなんです。逆に、当たり前のこと過ぎて、トレーナーとかをされている方が改めて話したりしてこなかったことをayaさんがフォーカスを当てて本に書かれたり、今回のイベントのようにお話をされたりしているのが新鮮で、改めて大切さを感じました。
aya:そうなんですよね。私たちの感覚では“当たり前”だとしても、普段から“お尻を締める”ことをやってないとか、意識したことがないという人が結構多いことが分かって、その大切さを知ってもらいたいなと思ったんです。
田辺:私も後ろの方で一緒にワークに参加させていただきましたけど、お尻を締めて、膝を締める“ファーストポジション”の姿勢だけでもプルプルするくらい追い込むことができました。運動をあまりしていない人にも効果がありますけど、トレーニングをしている人は自分の力量で負荷を掛けられるから、そういう人たちにも効果がちゃんとあるのも分かりました。
aya:超意識の高い女子の発言、ありがとうございます! そうなんですよね。普段から運動をしていたり、体力に自信がある方も、アウター(外側)だけでなくインナー(内側)の筋肉を鍛えることも重要なんです。そういうことを分かってる莉咲子ちゃんに来てもらって良かったです。
田辺:こちらこそ、ありがとうございます!
――お二人がお会いするのは3年ぶりということですが。
aya:そうなんです。その間にオンラインでのイベントでご一緒して、画面越しではお会いしてますが、直接会うのは3年ぶりです。ヨガの大きなイベントに来てくださって、それ以来ですね。
田辺:野外だったんですけど、ayaさん、すごくきれいだったんですよ。今回も楽しみにしていて、思っていた以上にお話が面白くて、知らないayaさんの一面が分かりました(笑)。
――本のタイトルにもなっていますが「肛門筋ダイエット」というタイトル自体、かなりインパクトが強いですよね。
田辺:「うわ!」って思いますよね。「肛門筋って何?」って興味を持つ方も多いんじゃないかなって。
aya:“肛門筋”という言葉はどうなのかな?というのはちょっと考えました。でも、“膣トレ”という言葉が結構浸透していますし、だったらこの言葉もいいんじゃないかと勇気を出して決めました(笑)。
田辺:他に何か候補はあったんですか?
aya:“穴トレ”とか“締めるダイエット”とか、ちょっとユルっとした感じのも候補になってたんですけど、敢えて攻めてみました。
田辺:ayaさんだからきれいに見えてると思います。
aya:この言葉が浸透すれば、言いにくいワードだったものが和らいで、また違うイメージを持ってもらえるんじゃないかなと思っています。
田辺:浸透しそうですよね。
――椅子に座って簡単にできるところもいいですよね。
aya:エクササイズ本を出す時に、編集の方から言われるのが「できるだけ簡単にできるものを」なんです。絵を見て分かるとか、一言二言で分かるとか、椅子を使うとか、すぐにできそうだなと思ってもらえるのもすごく大事だなって思うんです。あと、男性の方にも挑戦してもらいたいです。在宅でお仕事されていて腰痛とかに悩まされている方とか、痔の方とかにも効果がありますので、ぜひ。
田辺:男性にもやってほしいし、若い女の子にもやってほしい。トレーニングに来る前に、一回これを通過して来てほしいなって。スクワットとかのトレーニングをやって、腰を痛める人って肛門筋を締めるのが分からない人が多いんですよ。ここを通過して来てくれれば、「『肛門筋ダイエット』のやり方でおしりを一回締めてからスクワットしてください」って、教えやすくなると思うんです。
aya:体を痛めないためにも“おしりを締める”ことを心掛けていただければ。
――田辺さんは、こういったインナーを鍛えるトレーニングに対してはどういう考えを持っていますか?
田辺:実はヨガの資格を取ったんです! 興味が湧いたら深く知った方が楽しいですし、いろんなスポーツの歴史を学ぶのも好きなので、ayaさんのイベントに参加させていただいたりしましたし、「せっかくだったら資格を取るような感覚でやっていった方が、より“ヨガ”を楽しめるだろうな」と思いましたので、コロナ禍に資格を取りました。いつもは激しく動いてますけど、その中にも細かく考えて動いているところもありますから、ヨガや今回の“肛門筋”の使い方とかは、いつも私がやっている運動やトレーニングにも活用できるなと思いました。
――最後に、今後の活動の目標などを教えてください。
aya:今回、4冊目となる書籍ですが、前回同様、シンプルに、どなたでも挑戦できる内容になっています。運動ができる女子もいますが、できない女子も世の中にはたくさんいて、どちらかというと私は“できない”方の味方として活動していきたいなって思います。
田辺:私はいろんなスポーツの魅力を、私を通して世間の皆さんに伝わるといいなと思っています。特に、“棒術”というアクション系のスポーツに力を入れてやっているので、まだあまり名前が知られてない種目の魅力や、その種目で得られる筋肉や体づくりについて私なりに発信していけたらいいなと思っています。
◆取材・文=田中隆信