神奈川・横浜アリーナにてBuono!のワンマンライブ「Buono!ライブ2017 ~Pienezza」が開催された。Buono!はカントリー・ガールズの“ももち”こと嗣永桃子、元Berryz工房でPINK CRES.のメンバーとして活動する夏焼雅、℃-uteの鈴木愛理によるユニット。
幼児教育の道を志す嗣永が6月で芸能界を引退するため、この日がラストライブとなった。デビュー曲「ホントのじぶん」などを熱唱した他、ゲストとしてそれぞれが所属するグループも登場し、3時間半にわたる演目で1万5000人の観客を沸かせた。
ライブでは彼女たちのパフォーマンスだけでなく、VTRも秀逸。かつてグループで出演したピザーラCMのVTRを3人が振り返りながら、「わか~~い!」「懐かしーい!」とはしゃぐ。
そんな中、嗣永が「私、胸がきゅんきゅんしてるもん。しかも商品名を言うのにさ、愛理の滑舌が悪過ぎて…」と振り返り、鈴木がその場で「“あつあつ北海道ポテトのグラタンピザ”!」と何年ぶりかに言ってみるものの、嗣永が「今も危ういけどね(笑)」とツッコミ。
終始笑顔に包まれながら「アニメの主題歌を歌うユニットって言うことで始まってさあ。アニメが終わって抹消されても良いグループじゃん。なのに続けられたってさ、うれしいよね」という嗣永の言葉に、2人も優しい表情でうなずいていた。
VTRでは、さらにバックバンド・Dolceのキーボード担当のejiが登場。ずっとBuono!を見守ってきた彼女が、3人に宛てた手紙を読む。
「Buono!のみんなへ。Buono!とDolceの最初のライブ『Buono! 結成1周年記念 FCスペシャルライブ~Rock'n Buono!~』からもう9年です。出会った頃はまだみんな中高生であどけなくて、“ザ・アイドル”という印象でした。それから年を重ね、ライブを重ね、Buono!とDolceの距離も縮まり、今では時に姉妹のように、時に友達のように、みんなでリハーサルをするのがとても楽しいです。
Buono!のライブでは、振り付けがなくて、自由にパフォーマンスするという曲がありますが、最初の頃はフリーの動きもぎこちなくて、全然ロックじゃないなあって思うことも多々ありました。
でも、去年の武道館で見たパフォーマンスは、三人三様の個性が光って、見とれてしまうほどかっこよく、“ああやっとロックバンドになれたなあ”と誇らしく思いました。
ももちはいつでも私たちを引っ張ってくれる頼もしいリーダーです。毎回着実に歌もダンスもスキルアップしていて、日頃から真面目にコツコツ練習している努力家さんなんだなあと感じます。ももちの歌やダンスの表現の仕方が大好きです。
みやは、人懐っこくて、妹みたいに感じています。みやがBuono!とDolceの距離を縮めてくれたよね。振り付けで後ろを向いた時、みやが私たちに初めて笑いかけてくれたのがとてもうれしくて、今でも鮮明に覚えています。みやのクールなダンスと、笑顔が大好きです。愛理はとにかく負け嫌い。
歌が本当に大好きな愛理はアカペラとかハモリとかいろんな難題を課してきたけど、いつも本番で別人愛理ちゃんが現れて、かっこよくキメてくれるから、いつも頼もしいです。愛理のロックモードの時の歌い方が大好きです。いつか一緒にバースデーライブをやろうね。
Buono!とDolceで一緒のステージに立てなくなるのはとても寂しいけれど、それぞれの道を真っすぐに進んで、幸せな人生を送れることを心から願っています。ずっとずっと3人のファンとして応援しています。ライブの最後の曲まで気持ちを込めて、ロックに。Buono!とDolceで一つになって、おなかいっぱい楽しもうね。ejiより」と締めくくる。
夏焼と鈴木は溢れ出る涙を抑えられない中、嗣永が「本当に長い間、近くで見守ってくれた方からの手紙はちょっとこう、くるものがあるっていうか。ね、ejiさんがいなかったらBuono!ライブ成立しないから。Buono!とDolceで最後のステージをお届けできればなと思います。しっかり見ておいてください!」と、リーダーらしく涙をこらえてお礼を告げた。
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