【漫画】愛くるしすぎる恐竜の赤ちゃんにハマる人続出。人と恐竜との日常を描いた漫画に癒やされる

2022/08/27 10:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

原因不明ながら、白亜町で突如復活した恐竜たち。倉田は自宅の玄関先でトリケラトプスの“バブちゃん”を拾う。「恐竜はじめました」より画像提供=クラナガ(@kuranaga11)

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットな漫画情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、クラナガさんの「恐竜はじめました」をご紹介。ある日、白亜町という町に突然現れた恐竜たち。なぜ恐竜たちが復活したのかその原因は不明ながらも、白亜町の人々は恐竜たちとの共同生活を始めていく。一人暮らしの社会人女性・倉田は玄関先で迷子になっていたトリケラトプスの“バブちゃん”を拾い、1人と1匹の共同生活がスタートする。丸みを帯びた恐竜たちのフォルムと、愛くるしい仕草、そして白亜町の人々と恐竜の穏やかな関係性に癒やされると評判で、Instagramでは話が更新されるたび、3万近くのいいねがついている。クラナガさんにこの作品が生まれたきっかけについて話を聞いた。

「恐竜はじめました」は初めての「自分の作品」。反響の大きさにびっくり!

「あたらしい朝がきた」01画像提供=クラナガ(@kuranaga11)

子供の頃から絵を描くことが大好きで、TwitterやInstagramなどのSNSでイラストをアップしていたクラナガさん。

「SNSでイラストを上げるようになってファンアートもよく描いていたのですが、『いつかは自分の作品と言えるものをしっかり描いてみたい』と考えていて、試しに始めてみたのが『恐竜はじめました』です。『きょうりゅうのバブちゃん』というLINEスタンプを作っていたのですが、これが思ったよりも可愛くて、この子を世に放ってあげたいと思い、バブちゃんを中心とした漫画にしました」

恐竜がメインキャラクターの本作。どういったきっかけで恐竜をモチーフにしようと考えたのだろうか?

「子供の頃から自然に触れたり、図鑑を読んだりすることが好きで、よく生き物の絵を描いてきて、恐竜のことも好きですが、きちんと調べて意識し始めたのはLINEスタンプの『きょうりゅうのバブちゃん』やこの漫画を描き始めてからです。ちょっと現実から離れた、可愛い生き物を描きたいなぁと考えた時にたまたま浮かんできたのが恐竜でした」

メインキャラクターのバブちゃんはトリケラトプスがモデルなので、クラナガさんの一番好きな恐竜はトリケラトプスなのかと思いきや、「お気に入りの恐竜はマイアサウラです」とのこと。作品では、翼竜のプテラノドンや近年全身骨格が発見されたディノケイルスなど、さまざまな恐竜が登場している。恐竜のモデルが何かを考えて読むのもおもしろそうだ。毎話更新の度に大きな反響があるが、これにはクラナガさん自身も驚いているんだそう。

「想像の何倍もの反響で驚いています。え、本当に?という感じですが、変わらず描き続けようと思います。『仕事や育児で疲れた時に読みたくなる』という言葉もたくさんいただき、とてもうれしかったです。というのも、私自身、仕事でクタクタな毎日や子育ての大変さを経験する中で自分の時間ってすごく貴重だと実感しているからです。本当に読みたいと思ってもらえているんだろうなぁ、と喜びを噛み締めています。この後もコツコツ描き続けますので、どうぞ温かく見守ってください…!」


愛くるしさ満点のバブちゃんのモデルは自身の子供

「お み ず だ!」02画像提供=クラナガ(@kuranaga11)

メインキャラクターのバブちゃんは、オムツをつけたお尻のフォルムといい、行動といい、赤ちゃんらしさにあふれているが、これはクラナガさん自身の子供からの影響が大きいんだそう。

「バブちゃんのモデルは自分の子供で、動きや表情、おしりやほっぺのフォルムなど、参考にさせてもらっています。また、バブちゃんのパートナーである倉田さんの雰囲気や言動は大体クラナガ本人に近いです(笑)」

クラナガさんの子供は昨年誕生とまだ小さいので、バブちゃんのモデルには事欠かないものの、創作活動時間の捻出には苦労されているとのこと。

「子供が寝た後の空き時間や、早朝にこっそり起きたりして描いています。現状、大体1日1作のペースでアップできていますが、ギリギリなので投稿できない日もあります。本当は書き溜めたいです…!(笑)」

バブちゃんのモデルは自身の子供とのことだが、他に登場する恐竜たちもすべて子供で、大人の恐竜は登場していない。この理由は「後々明らかになると思いますので、TwitterやInstagramをよく観察していてください」ということで、今後の展開が楽しみだ。

本作の目標を聞くと「このお話を終わらせることです」というはっきりとした答えが。

「とはいえ、作者である私自身、このお話のラストがまったく見えていません。いつ思いつくか分かりませんが、それまでは楽しむ気持ちを忘れずに、ひたすら描き続けたいと思います」

疲れた人や子供にも読みやすい漫画を目指しているとのことで、滑らかな線と素直に心に響く内容を心がけているんだそう。白亜町の人々と恐竜に癒やされる日々はこれからも続きそうだ。

取材・文=西連寺くらら