ももいろクローバーZの百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにが8月19日、都内で開催されたドキュメンタリー映画「ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~<特別上映版>」の初日舞台あいさつに、酒井祐輔監督と共に出席。佐々木が、結婚などをテーマに語り合う場面もあるという今作を「今の私たちならでは」と語る一幕があった。
本作は、ももいろクローバーZにTBS DOCSが密着したドキュメンタリー映画。2022年3月に開催された「TBS ドキュメンタリー映画祭 2022」にて限定上映された内容に、新バージョンとして映画祭版には入りきらなかったインタビューや新たに撮影された追加映像を含めた特別上映版となっている。
高城は、ドキュメンタリーを撮る上で「私たちの日常って本当に薄っぺらいんです」と苦笑。「あんまり身のある会話とかも普段しないですし、キャーキャーキャーキャー言っているだけだったりもするので、私たちを密着して放送できるような一つの作品になるのかという不安がすごくありました」とぶっちゃけた。
玉井も「まさか自分たちの映画が全国で公開されることになるとは夢にも思っていませんでした。若干嘘だろうと思っていました」と告白。百田が「ドキュメンタリー映画っていったら...」と言いかけると、佐々木が「けんかするとかね」と汲み取り、百田は「そうそう」とうなずく。
続けて「『ちょっと現場が一瞬ピリついて』とか、私リーダーなんですけど『みんなを集めて、ライブを終わった後に反省会を』とか、そういうのとかを一回くらい挟んどいたら良かったのかな、大丈夫かなって思った」と打ち明け、佐々木は「やらせじゃん、そんなのやったら。普段やらないんだから」と笑いを誘っていた。
出来上がった作品にはグループの日常の姿だけでなく、スタッフによって用意されたメンバーだけの座談会という機会もあり、深みのある作品に仕上がったそう。百田は「4人でいても、いつも楽しいこと、ゲームをしたり今日の夜ご飯何食べるとか、昨日なんのテレビ見たとかそういう話で、実のある話がないので、ちゃんと未来の話を想像してとかっていうのは、こういう機会を与えてもらったからこそできたことかなと思います」と口にした。
佐々木は、グループのメンバーは普段からカメラの前でも素顔でいることから「モノノフ(ももいろクローバーZのファン)の皆さんは私たちのことをよく分かってくれちゃっているから、これ以上みんなの知らない面というか、新しい面が見せられるか不安だった」と吐露。その一方で、「今回、『結婚』とかそういうテーマだったりとかについてみんなで話している部分だったりとかは今の私たちならではですし、今までもずーっとももクロのこと応援してきたよって言ってくださる方でも新鮮に見ていただけるんじゃないかなと思います」と語っていた。
◆取材・文=山田健史