川口春奈、Snow Man・目黒蓮と‟本格ラブストーリー“に挑戦「切なくも温かい、そんなドラマにできたらと思っています」＜silent＞

川口春奈が主演、目黒蓮(Snow Man)が出演するドラマ「silent」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)が10月の“木曜劇場”枠で放送することが決定した。川口はフジテレビ系連続ドラマ初主演、共演の目黒はフジテレビ系連続ドラマ初出演となる。そして、川口と目黒は「教場II」(2021年)以来の共演だが、本格的な共演は今回が初となる。

完全オリジナルとなる本作は、主人公・青羽紬（あおば・つむぎ／川口）が、本気で愛するも別れることになってしまった高校時代の恋人・佐倉想（さくら・そう／目黒）と8年の時を経て偶然の再会をはたし、そこに待ち受けていた現実と向き合いながらも、寄り添い、乗り越えていこうとする姿を丁寧に描いていくラブストーリー。

川口春奈、一途に思い続けてる女性を演じる

川口演じる主人公・青羽紬は高校2年の秋、壇上で作文を読む想(目黒)の声に心を奪われる。3年生で同じクラスとなり、徐々に距離が縮まっていった二人は付き合うことに。音楽好きというお互いの趣味で通じ合い仲を深めていったが、卒業後のある日、これからも一緒にいたいと思う紬に対し、想は突然、理由も言わずに別れを告げて姿を消してしまう。

それから8年という月日が流れ、紬は大型CDショップでアルバイトとして働き、大好きな音楽に囲まれて生活している。弟思いの性格で、大学生の弟を半ば養うようにして姉弟(きょうだい)二人で暮らしている。普段は明るく元気な振る舞いをみせる紬だが、実際は周囲の人間に合わせるためにふるまってしまっているところもあり、その優しすぎる性格で本当に言いたいことや考えなどをため込んでしまうような一面も。

そんなある日、紬は偶然、雑踏の中に想の姿を見かけたことをきっかけに、再び彼の存在を意識するようになる。もう一度、想に会ってちゃんと話をしたいと彼の姿を探し始めた紬だったが、実は彼が徐々に耳が聞こえにくくなる「若年発症型両側性感音難聴」を患い、聴力をほとんど失っていたという思いがけない現実を知る。

目黒蓮、音のない世界で生きることになった青年を演じる

目黒演じる佐倉想は、かつて紬が大切に思った恋人であり、18歳の時に難病指定にもなっている「若年発症型両側性感音難聴」を発症したことで音のない世界で生きることに。そんな想は、高校時代はサッカー部のエースを務めるも、普段は好きになった相手にもつい素っ気ない態度を取ってしまう少し内気な性格の持ち主。

高校を卒業する頃に難聴の症状が出始め、地元を離れ東京へ進学するタイミングで、一方的に紬に別れを切り出し姿を消す。そして、スポーツ推薦を受けた東京の大学に進学したが、難聴によって起きた変化にとまどいサッカーを諦める。大学卒業後、人とのコミュニケーションを取ることにつらさを感じて職を転々としたが、現在は在宅で校閲の仕事をしながら、限られた人にしか心を開かずに日々を過ごす。しかし、一生会わないと決めていた紬とのまさかの再会を果たしたことで、その閉ざしていた心にある変化が起きはじめる。

今作で、手話での演技に挑戦する目黒は「この作品を見てくださった方が、例えば海外の言葉を覚えてコミュニケーションを取ったりするのと同じように、手話を実際に覚えて通じ合っていく、そういうあたたかい世界になったらうれしいです」と手話に対する思いを語る。