8月18日から配信開始したマーベル・スタジオのオリジナルドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」(ディズニープラス)が、初回配信直後からアメリカのTwittterで作品名や関連ワードがトレンド入りするなど話題だ。同作は超人関連の訴訟を専門とする弁護士、ジェニファー・ウォルターズ(タチアナ・マスラニー)が、30代の独身として、そしてスーパーパワーを持つ身長2メートルの緑色のハルクとして、悩みながらも人生を切り開いていくという物語。今回はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)最新作ヒロインを演じるタチアナの魅力や経歴について紹介する。
タチアナが主演を務める「シー・ハルク:ザ・アトーニー」の第1話は、ジェニファーがなぜシー・ハルクになったのか、というところからスタート。MCUのおなじみのキャラクター“ハルク”であるブルース・バナー(マーク・ラファロ)の“いとこ”という関係性のジェニファー。2人で車に乗っている時、目の前に宇宙船が突然現れ、ハンドルを切るとそのまま車はガードレールを突き破って転落してしまう。先に車から抜け出したジェニファーは、車内に取り残されているブルースを救出しようとした時に、自分の傷口にブルースの血液が付着してしまい、ハルクと同じような緑の大きな姿になってしまった。
“どれぐらいの怒りで変身するのか”など、ハルクがいろいろ試していく中で、シー・ハルクとハルクとの相違点もいろいろと見つかっていく。変身しても別人格になるわけではないなど、個性的でクセが強いが、どこか親しみやすく、身近に感じられるところがシー・ハルクの魅力だと言える。第1話だけでも彼女のファンになる要素がたくさん見られた。
そんなシー・ハルク、ジェニファーを演じているタチアナは、1985年9月22日生まれ、カナダ出身。9歳の時にミュージカル「オリバー!」でデビュー、語学も堪能な彼女は幼い頃から才能をしっかりと発揮していた。
2004年にホラー映画「ウルフマン リターンズ」で長編デビューした後、いろんな作品に出演しているが、転機となったのは「Grown Up Movie Star」という作品。タチアナが主演を務めたこの作品は2010年度のサンダンス映画祭で「ワールド・シネマ・ドラマ部門」審査員特別賞を受賞している。そして役者としてのすごさを見せつけたのは2013年から放送されたドラマ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」だろう。
何がすごいかというと、母国語や階級などの異なる人物“11人”を一人で演じ切ったこと。これによって、「第68回エミー賞」プライムタイム・エミー賞のドラマ・シリーズ 主演女優賞を受賞した他、多数の賞にノミネートされたり、受賞したり、賞レースを席巻した。
実は彼女、2010年に公開された日本映画「トイレット」にも出演している。この作品は荻上直子監督の「かもめ食堂」「めがね」に続く“異文化交流映画”の第3弾として制作され、もたいまさこと祖母と孫という関係性で共演。こういった日本との接点があることが分かると、タチアナに対してより親しみを感じる。
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