ブラッド・ピットが8月23日、東京駅から京都駅に向かう東海道新幹線の中で行われた史上初の“動くレッドカーペット”に登場。東京発の超高速列車が舞台ということにちなみ、東京駅から京都駅までを動く史上初の映画のレッドカーペット・イベントが実現。新幹線内で、共演のアーロン・テイラー=ジョンソン、真田広之、そしてデヴィッド・リーチ監督と共にグリーティング・イベントで報道陣からの質問に答えた。
伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」がハリウッド映画化された今作。出演オファーを受けた決め手、一番のポイントを聞かれると、ピットは「コロナが始まってロックダウンになってから5カ月ぐらい、もうちょっと気が狂いそうになってきた時に、この脚本が送られてきました。まだワクチンなんか打っていない時期でした。監督からオファーが来たんですが、彼は「ファイトクラブ」で私のスタントマンをやっていて、それ以来の友人です。そして、この脚本の中にとにかく素晴らしいキャラクターがたくさんいて、だからこそ最高な俳優たちが集まると感じた作品でしたし、とにかく笑いました。この笑いが、このコロナ禍では必要なんじゃないかなと思ったわけです」と、コロナ禍で暗くなっていた世の中を、この作品で明るくしたかったと明かした。
ジョンソンも「ブラッドが言ったように、本当にみんなロックダウンで暗雲が立ち込めているような、そういう気分の中ででこの脚本が見て、もう本当にアンサンブルのキャストも素晴らしいキャラクターですよね。それに本当に引かれましたし、とにかくこのすごく楽しい映画に参加したいと思いました。(撮影で)日本に行けるってはじめは思ったんですけど、当然行けなかったわけで、ですからスタジオでの撮影になりましたけど、でもこのチームでできたってことは最高に楽しかったです」と、撮影に参加した心境を吐露。
また、真田は「日本の小説が原作となった作品が、世界公開に向けて素晴らしい、国際的なキャストを迎えて全世界に発信できるという喜びと、それから非常にうまくアダプトされた脚本を読み、何度かお仕事をしたデヴィッドが監督ということで、面白くならないわけがないという直感に駆られて、(出演を)即答をしました。『乗車します!』という感じでしたね」と振り返った。