また、今作が初共演となるピットと真田。互いの印象を聞かれると、ピットは「真田さんが入ってくれたことによって、非常に優雅さや格が上がりました。50年? 45年? それくらいアクションとか戦いのジャンルで、アイコンとしてずっとやってこられた。もう本当に、これだけ続けてこられたこと自体も素晴らしいですし、一緒に仕事ができたということが非常に光栄です」と真田のキャリアを称賛。
さらに、「監督と話し合ったんですけど、はじめからエルダーというこの役は、非常にウエイトのある、非常に重くになる、そういう役者が必要だと。ですから、彼(真田)が入ってくるとその場がシーンとなるという、そういうような尊敬する人じゃなくてはいけない。真田さんが入って、まさにこのキャラクターは物語の中の心臓の部分であり、魂の部分になったと思うんです」と続けた。
これを聞いた真田は「撮影前に聞かなくてよかったですね。もうプレッシャーが…(笑)」と照れつつも、「まあ、実は55年でしたけれども。長老なものですから」と冗談を交えて切り返した。
そして、「最初に会った時から気さくで、とてもフレンドリーで、そして映画にかける情熱が素晴らしいので、その空気感に包まれて撮影できたのが本当に幸せでしたし、毎日現場に行くのが楽しみだったし、監督と彼の信頼関係というのがスタッフにじわじわと伝わってきている。それが本当にいいチームワークを初日から作り出してくれたので、その中で仕事できたというのは本当に感謝でしかないです」と、ピットへの印象を語る。
「ブラッドのこの笑顔がカメラのオンもオフの時も含めて、全体を包み込むいい雰囲気を醸し出してくれたので、もちろん主演としてみんなを牽引していく、優雅な、そして温かい、そういった柔らかいオーラで全員を力強く引っ張っていくという特殊なエネルギーを感じました」と褒め称えた。
最後に、ファンへのメッセージを求められたピットは「とにかく、この映画を今回携えてやってこれたというのはとてもうれしいですし、非常に楽しい経験になると思います。僕たちの日本に対する愛情を感じていただけると思うんですね。アクションも素晴らしいし、そして何しろ楽しい作品になっております」と、映画館への来場を呼び掛けていた。
映画「ブレット・トレイン」は9月1日(木)に全国で公開。