マイケル・ケイン主演「キング・オブ・シーヴズ」がdTVで配信開始。英国史上最高額の窃盗事件を描く

2022/08/25 19:00 配信

映画

「キング・オブ・シーヴズ」がdTVで配信開始(C)2018 / STUDIOCANAL S.A.S. - All Rights reserved

2015年4月、イースターホリデー真っ只中のロンドンで起きた、英国史上最高額の窃盗事件。この実際の大事件を題材にした映画「キング・オブ・シーヴズ」が映像配信サービス・dTVにて配信スタートした。

窃盗団のメンバーとして英国の名優が集結


同作の題材になったその大事件とは、ロンドン随一の宝飾店街ハットンガーデンの貸金庫から、現金や宝石類など約1400万ポンド(当時のレートで約25億円)が盗まれたというもの。英国史上最高額と言われるその被害額もさることながら、人々を驚かせたのはその犯人。なんと、平均年齢60歳以上のシニア窃盗団だったのだ。

多数の犯罪歴を持ち、「キング・オブ・シーヴス(泥棒の王)」と呼ばれた当時77歳のブライアン・リーダーを筆頭に、昔の仲間たちが集結して起こしたまさかの大事件。このセンセーショナルな実話を映画にすべく、「博士と彼女のセオリー」を手掛けたイギリスの名監督・ジェームズ・マーシュがメガホンを取った。

注目ポイントは、なんといっても窃盗団のメンバー役として集まった英国の名優たちだ。

まず、ボスであるブライアンには、アカデミー賞で2度のオスカーに輝き、クリストファー・ノーラン監督「ダークナイト」3部作や、マシュー・ボーン監督の「キングスマン」など、英国紳士の代名詞とも言える重鎮・マイケル・ケイン。同作では、妻に先立たれ、ふたたび一仕事成し遂げようと立ち上がるダーティな役柄を熱演している。

さらに、ナンバー2であるテリーには「パディントン」シリーズのジム・ブロードベント、チームの中ではまだ若く行動派なダニーに「ブラック・ウィドウ」の悪役ドレイコフ役が記憶に新しいレイ・ウィンストン、とぼけた古物商のビリーに「ハリー・ポッター」のダンブルドア校長役で知られるマイケル・ガンボンなど。

ウィットに富んだジョークや皮肉を飛ばしあい、大胆な犯行に及びつつも、年老いた弱さを隠しきれない…どこか愛すべき窃盗犯たちの織りなすドラマに注目だ。スタイリッシュな映像と音楽、舞台となるロンドンの街並も大きな見どころとなっている。

「キング・オブ・シーヴズ」あらすじ


かつて「泥棒の王(キング・オブ・シーヴズ)」と呼ばれたブライアン(マイケル・ケイン)。 一度は裏社会から引退し、愛する妻と平穏な日々を過ごしていた。

しかし、妻が急逝したことをきっかけに、かつての犯罪にまみれた自分が呼び起こされることになる。知人のバジル(チャーリー・コックス)からロンドン随一の宝飾店街“ハットンガーデン”での大掛かりな窃盗計画を持ちかけられたブライアンは、テリー(ジム・ブロードベント)、ケニー(トム・コートネイ)、ダニー(レイ・ウィンストン)、カール(ポール・ホワイトハウス) ら、かつての悪友たちを集め、平均年齢60歳オーバーの窃盗団を結成。

綿密な計画のもといざ実行日を迎えようとしたとき、ブライアンは突然計画から抜けると言い出す…。