【漫画】ペット系YouTuberの末路。純粋な野良猫が“大切なこと”に気付かせてくれる漫画が感動すると話題

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、野良猫を拾ったことをきっかけにYouTuberとして活動し始める主人公と、その猫との関係性を描いた作品『ペット系YouTuberの頂点を目指す話』をピックアップ。作者のぱげらったさんが2022年8月17日にTwitterに投稿したところ、1.4万以上(8月30日現在)の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、ぱげらったさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。

「飼い主として“見て”ほしい」…気づきをくれる野良猫の行動に考えさせられる

ある雨の日、主人公は道端で人懐っこい野良猫と出会い、自身のアパートに連れて帰ることに。迷子猫の届出も無いためペットとして飼うことを決意した主人公は、野良猫の特徴的な泣き声と、目つきの悪さが悪魔に見えることから、“アックン”と名付けてかわいがる。小さなアパートで共に生活する中、主人公はバイト代を貯めてカメラを購入し、アックンを保護した過程から日々の生活までを撮影・編集して動画配信サイトにアップした。

初めてアップした動画に思わぬ反響が集まり、嬉しくなった主人公が毎日アックンの動画を更新し続けると、チャンネル登録者数はあっという間に10万人を突破。さらにアックンのグッズや写真集までもが発売され“アックン人気”の勢いが止まらない中、「ふさわしい家に住まないと」と考えた主人公は、アパートを離れて高層マンションに引っ越すことを決める。

引越しが済んだ後、公園で散歩動画を撮ることにした主人公。アックンの胴体にリードを装着して外出するも、道端で急にリードからすり抜け逃げ出してしまう。名前を呼びながら周辺を探しまわっても見つからず、すでに3日が経過していた頃、ネット上でもアックンが脱走したことが話題となっていた。

これまでのアックンとの生活を振り返り、出会った当初を思い出した主人公は“ハッ”として、家を飛び出す。雨の中、以前住んでいた“ボロアパート”に向かうと玄関の前にアックンが座っていた。アックンを抱きしめながら、いつの間にか動画の演出を考えるので頭がいっぱいだったことに気付く主人公。アックンのことをちゃんと見れてなかった、と涙を流しながら謝る主人公の頬を、ペロッとなめるアックン。いつの間にか雨が止み、2人の後ろには大きな虹が架かっていた。

“ペット系YouTuber”という身近なシチュエーションを元に、動画配信に夢中になってしまう主人公と、それに気づかせてくれる純粋な野良猫との関係性をリアルに描いた同作。Twitter上では「主人公が気付いて良かった…」「とても素晴らしい作品」「めっちゃいい話」「お金では買えない物が最初に住んでたボロアパートにあった」など、読者からの感想が続々と寄せられ、注目を集めている。