「神回だけ見せます!」佐久間宣行&伊集院光が味わい尽くす、日本テレビに眠る“神回”たち

2022/08/30 12:00 配信

バラエティー コラム 連載

佐久間宣行(左)と伊集院光※ザテレビジョン撮影

私たちが生まれたときから、テレビは24時間365日放送され続けている。そのすべてを見ることは不可能で、これまで星の数ほどの番組を見逃してきたことになる。でも実はその中に、自分が知らないとんでもない「神回」が眠っているのだ……改めてそう思わせてくれる番組が「神回だけ見せます!」である。

配信番組だからこそそのまま流せる「神回」


「神回だけ見せます!」は、日本テレビの映像のライブラリー「アーカイブセンター」に眠る「神回」を紹介するというもの。案内役はテレビプロデューサー・佐久間宣行伊集院光の2人。地上波での放送はなく、TVerと日テレ無料(TADA)で配信されており、すべて無料で視聴できる。

通常、この手の「昔の懐かしい番組を振り返ってみよう」という趣旨の番組は、短い時間で次々と過去の番組を紹介しがち。だが「神回だけ見せます!」は、毎回1つの番組を取り上げ、20分~30分もの長尺でじっくりと「神回」を見せてくれるのだ。これは配信番組だからこそできることだろう。

45年以上一度も再放送されていない、貴重な映像も


そのラインナップは内容も年代も多彩。5月に配信されたシーズン1は、ギャラクシー賞を受賞した出川哲朗のクロアチア旅「アナザースカイ」(2019年)、ベタを凝縮した“ベタドラマ”が好評だった「くりぃむしちゅーのたりらリラーン」(2005年)、萩本欽一がテレビ論を語りまくる「ブラウンさん」(2001年)と、今見てもグッとくる番組が並ぶ。

また、45年以上一度も再放送されていない「木曜スペシャル 壮烈!車大騎馬戦」(1976年)、あるハプニングのせいで収録から7年間お蔵入りになった「全日本プロレス:アブドーラ・ザ・ブッチャーVSザ・シーク」(1980年収録)という貴重な映像も。

配信番組の利点として、「地上波で流すことをためらう映像」も扱えるのは大きい。車大騎馬戦はひたすら車のぶつかり合いが続くし、アブドーラ・ザ・ブッチャーVSザ・シークなんて試合中にバンバン流血しているのだ。こんな機会が無かったら、まだアーカイブセンターで眠っていたはず。

そして7月、「神回だけ見せます!」は待望のシーズン2を配信した。その中にも、今のテレビでは考えられないバラエティ番組がある。蛭子能収がゲストの「マスクマン!」(2002年)だ。