ブロンスキーの仮釈放審理と並行して、検事局のブコウスキーが元恋人にだまし取られたお金を取り返すために起こした訴訟があり、ジェニファーは担当にはならなかったが、2つの案件は意外なところでつながっていたことも判明。この訴訟がなぜ超人法律部で扱われているかというと、その元恋人はライト・エルフでシェイプシフターだから。つまり、姿を変えて付き合い、お金を貢がせたということだ。
ブコウスキーは「俺は(彼女が本物の)ミーガン・ザ・スタリオンだと思ってた」と説明するが、それを聞いたジェニファーは思わず失笑。先ほどの“魔術師ウォン”が壮大なフリになっていたが、ここでも「もしかして、ミーガン・ザ・スタリオンが?」という期待が…。そしてこれもフリだったことが判明。なんと、ミーガン本人が登場している。
ミーガンは、2020年にビヨンセをフィーチャーしたリミックス曲「Savage」で全米1位となり、カーディ・Bのシングル「WAP」に参加するなど、活躍の場を広げ、「タイム」誌の世界で最も影響のある100人に選ばれ、2021年にはグラミー賞で最優秀新人賞を獲得している。
日本でも高い人気を誇り、タイムリーなことに8月21日に大阪で開催された「SUMMER SONIC 2022」に出演したばかりだ。9月1日、ミーガンは自身のInstagramにポストクレジットのシーン、ジェニファーと一緒に踊っているシーンの一部を投稿している。第四の壁を越えるだけでなく、こんなところで現実世界とつながっているのもこのドラマの魅力と言えるだろう。
さて、ブロンスキーの仮釈放審理もうまくいったが、ジェニファーは世間の目と自身の思いが違っていることにあまり気付いてない様子。本人としては“ブコウスキーの仮釈放審理が終われば、普通の無名の弁護士に戻れる”と思っているが、世間は既に“シー・ハルク”としての彼女に興味津々。今後、その意識がどう変わってくるかも見どころとなる。
最後の方で不穏な動きが。4人組に襲われ、シー・ハルクに変身して難なくやっつけるが、その4人の会話の中で“ボス”という言葉が出てきたので、その黒幕が誰なのかも気になるところ。
第3話も、“魔術師ウォンがSNSのアカウントを持っている”など、小ネタがたくさんあり、カメオ出演もあり、何度も見返したくなる回だった。これからのジェニファー、いや“シー・ハルク”の活躍が楽しみだ。
◆文=田中隆信
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