家庭的で、昭和の父親の「娘を手放したくない」という気持ちが、明るく、シナリオになっているドラマで、実家に彼氏を気楽に連れて来るという可愛い内容だなと思いました。男子ならではの今時な会話が、よく書けていました。
時子さんは、専業主婦であり、みんな仲良く主義。いるようで、リアルにこのような友達はいないです(笑)。自分とかぶるところも、まったくなく、すべて演じました。役者さん全員、楽屋が日本間一部屋だったのですが、休憩時間に理央ちゃんと私が仮眠していた時、震度3くらいの地震があり、飛び起きました。その時、私はパンケーキを持って逃げようとしていたのが、人間味溢れる思い出です。いつものリビングで和チャチャしている、なぎさの明るさが、見ていてスッキリ感。実家に帰る安心感、愛情いっぱいに、気がついたら、言葉にしよう!!これを観たら恥ずかしくなくなる、親子コミュ力、つくドラマだと思います。
監督、脚本の益山さんとプロデューサー陣の会話から生まれたこのドラマ。「これは面白い!」と始めてはみたものの、いざ実現するとなると、キャスト、スタッフの皆さんの多大なる努力が必要でした。でも、視聴者の方々には気楽に観てもらいたいです。お父さんの変化の背景には社会の多様化があるのですが、それも深く考えること無く、なんか変わったドラマ(?)やってるなー、と。BS松竹東急という舞台への想いが深い局だからこその撮影方法、番組形式にはご注目を。最後は結構、泣けます。
「お父さん、実は、会って欲しい人がいるの」。大切に育てていた娘からの突然の申し出。「まさか…」と焦る父親は某一流企業の昔気質のサラリーマン。順調に出世をしていたが、働き方改革やパワハラ・セクハラへの注意、職場のフリーアドレス化など、昨今の会社や社会の変化に戸惑いながら、自分の人生の行く末にも悩んでいた。
娘はもちろん、いつか結婚はするだろう。でも、今なのか、いや、もういい歳か…と悶々とする父親。「許さーーーん!」と言いつつ我慢して会ってみて、なんとか受け入れようとしたのだが、翌週も、その翌週も、主夫志望の元ホスト、覆面プロレスラー、フランス語講師、怪談師、お笑い芸人などなど、少し変わった彼氏が次々と現れる。