「半沢直樹」をはじめ数々の映像作品の原作者として幅広い層から支持を受ける作家・池井戸潤の珠玉の小説を映画化した「アキラとあきら」。“信念”に基づき己の道を突き進む銀行員(バンカー)たちの熱い思いが描かれる作品の中、上白石萌歌が紅一点フレッシュな視点で物語に参加する新人バンカー・水島カンナを演じている。彼女にとっては初の社会人役となる。
――まずは出演が決まっときの率直な感想を教えてください。
視聴者として池井戸さんの作品は拝見していましたが、いつも登場人物のまなざしの強さを感じていました。今回お話を頂いたときは「自分も大人の仲間入りができるんだ」とうれしかったです。これまで学生の役や、娘役みたいなものが多く、社会人の役は初めて。自分にとっても新境地となる役だと思ったので、しっかりとカンナという女の子の背景を想像して作品に臨みました。
――上白石さんが考えたカンナ像を、現場で三木孝浩監督と膨らませていったそうですね。大事にしたのはスマートさの中にある愛嬌とのことですが、重厚な作品の中で緩急の“緩”の部分を担ったということでしょうか?
銀行員ということで、ビシっとしたスマートなイメージを想像していたのですが、監督と話をする中で、アツい部分はもちろんなのですが、ちゃめっ気みたいなものも取り入れられたらいいなと思って、バランスは意識しました。社会人役ということで、クランクイン前は融資や、名刺交換などビジネスマナーについても学びました。
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