下野紘、声優の仕事に対する思い「今の仕事がすごく好き。働くことが楽しいです(笑)」

「はたらく魔王さま!!」より (C)2021 和ヶ原聡司/KADOKAWA/MAOUSAMA Project

9年の月日を全く感じさせない雰囲気でした


――9年ぶりですけど、前回とほぼ同じメンバーでの続編ということで、安心感などもあったのかなって。

そうですね。9年の月日を全く感じさせない雰囲気でした。「あれ? 毎日一緒にいたっけ?」ってくらいに。

――そんな中で、新キャラの“アラス・ラムス”役の木野日菜さんは2期からの参加になりますが。

1期からみんな仲良かったので、放送が始まる前、特別番組をやった時に雰囲気が分からずにちょっと飲まれがちなところはありましたけど、そこから少しずつ仲良くなれています。

――ちなみに、漆原以外でお気に入りのキャラは?

鈴乃いいですよね。しっかりしてそうで意外と抜けてる部分があったり、常識人のようで案外常識を知らなかったり。自分ではしっかりしていると思っているけど、そうじゃない部分がいろいろ見えてきて、そのギャップがいいなって。あと、(声を担当している)伊藤かな恵ちゃんと鈴乃が全く違うんです。そのギャップも面白いなって思います。

――物語の舞台になっている“笹塚”ですが、下野さん自身は笹塚に何か思い出、思い入れはありますか?

20代の頃に笹塚に新しくスタジオが出来て、アフレコで行くようになりました。その後、飲みにも行っていましたね。なんだかんだ20数年ぐらい行ってるので、笹塚の街並みの変化とかも感じたりしています。

賃金をもらうとか、地位を上げるためだけに働くのは寂しい


――「はたらく魔王さま!!」のタイトルにかけまして、下野さんにとって「働く」とは?

「働く」ということは、いろんな仕事があるので大変な部分もありますけど、ただ単にお金を稼ぐとか、何かを得るというだけじゃなくて、“楽しみ”や“喜び”も絶対にあると思うので、働きながら、そういうことを探しています。

――どの職業においても、そういう気持ちが大事ですよね。

はい、そう思います。賃金をもらうとか、地位を上げるためだけに働くのは寂しいなって思いますし、今の仕事がすごく好きなので、できるだけ長く続けたいと思っていて、その気持ちは忘れないようにしています。僕がやっている“声優”という仕事は、オーディションに受からないと仕事がゼロになってしまう、賭けみたいなところもありますし、苦労することやツラいこと、しんどいこともたくさんあります。

20年以上この仕事を続けてきて、大変なこともありつつ、楽しいこと、やりがいもたくさん見つけることができたので、今、働くことが楽しいです(笑)。