長野美郷、“朝の顔”から報道キャスターとして勉強の日々「堅いイメージの“報道”を身近に引き寄せられるような存在になれたら」【連載:Museの素顔 #12】

2022/08/31 18:30 配信

芸能一般 インタビュー 連載

活躍の幅が広いフリーアナウンサーだからこそ「その“分野”のプロになりたい」


多方面で活躍する仲間の姿を見て「専門性を持って、深く入り込むことができるというのは強い」と話す撮影=岡田健

――では少しプライベートのことも教えてください。最近ハマっていることや「実は…」という趣味などはありますか?

コロナ禍で、ちょっと肉体派になりました(笑)。元々運動神経も良くないし、体を動かすのがあまり得意ではなかったんですが、コロナ禍の初期の頃に、これでは体がなまってしまうし、自分のなりたい体や健康状態は自分でちゃんと目指していかなきゃいけない、と気づいたんです。それでジムに通って鍛えたり家でも筋トレしたりし始めたら、やっぱり筋肉って裏切らないじゃないですか(笑)。結果が出始めたら面白くなってきて、気づいたら3年ぐらい経っていました。体力がついたら、元々好きだったアウトドアの遊びの幅がぐっと増えたんですよね。これまではすぐに疲れてしまって「もういいや」となっていたところを、「もうちょっと行けるかも」って。元々自然は大好きで、この歳になって自然の中で遊ぶことに改めて目覚めた感覚です。

――体づくりを続けられる秘訣は?

例えばプログラムなどがあって、全部やらなかったらダメ、ということになると多分1日しか続かないので(笑)、甘やかしながら、これだったらできるんじゃない? というものをちょっとでもいいからやってみて。何だか自分で自分を手の平で転がしている感覚です。自分をマネージメントする、というか。

――その他にもありますか?

少し前から、アクセサリー作りを始めました。自分で材料買ってきてハンドメイドで作るのもそうですし、デザインを考えて、工房にお願いして作ってもらうことも。お仕事から帰ってくるのが遅いんですけど、頭の切り替えがうまくできないんです。仕事で全力投球すると、すぐにオフの気分にならなくて。少しアイドリングが必要なので、帰宅してから、夜な夜な1人でチクチク、チクチクやって、それで無心になってようやく「よし、お風呂に入って寝よう!」という気持ちになれるんです。お仕事とまったく違うことを一つ持っておくこと、これもセルフマネージメントなのかな、と。やっぱり自分を自分でバランスよくコントロールできるし、24時間しかない中で、すごく楽しく生きられるようになるかなと思っています。

――フリーアナウンサーの皆さんの活躍は、とても多岐にわたっていると感じていますが、今後の働き方について、どう考えていますか?

フリーアナウンサーの活躍の場は、幅がどんどん広がっていっていると思います。セント・フォースの皆さんの多才な活躍を見ていると、やっぱり専門性を持って、何かにすごく深く入り込むことができるというのは、すごく強いなと感じますね。その人にしかできない何か、というのがきっとそれぞれあって、私も、すごくおこがましいのですが「時事問題なら任せてください」と言えるようになりたいですし、その分野の“プロ”になりたいですよね。今の世の中は、誰でもトライさえすれば、いつからでも、何でもできる、というふうになりつつあると感じているので、自分のやりたいことを極め、そこで付加価値を見出せる人になるのが理想です。フリーアナウンサーは自由度が高い分、その専門性を上げていくことが大切だと思いますし、私もそうなりたいと思っています。